目が覚めたら寒気がする。咽も痛い。
幸い熱はまだ無いようだ。
かぜ薬を飲んで大人しくしていよう。
占い小屋の入り口にタロットカードを置くと、何かのポイントが3消費される。
同時に妖怪人間ベムの最終話の亡者が出てくるのが嫌で急いで立ち去った。
気が付くと金属製の寝台の上で身体が拘束されている。
深海を潜り抜けるために特殊なスーツを着る準備をしているらしい。
身体が苦しいのを我慢していたらいつの間にかザビ家のお偉いさんたちと一緒に海をくぐったことになっていて、
潜水艦を出て横浜駅西口に居た。
隣には同じく対水圧スーツ姿のねこが立っていた。
全く意味が分からん夢だな。
古い映画を観た。
1985年、大林宣彦監督の『さびしんぼう』。
子供のころ一度しか観たことが無かったのに、妙に心の隅に引っかかっていた作品だった。
高校生の淡い恋物語が主テーマなのだけれど、全編シリアスな話ではなく、
ときおり笑いどころを挟んでいるのがうすら寒い。
やはり記憶の中だけに留めておけばよかった。
主人公の友人が家の掃除を手伝ってやるから肉を喰わせろというシーンは記憶にあった通りだった。
夕方キンタのパウチを買いにスーパーに出かけた。
家に帰ってレシートを見て気づいたのだけれど、ペット用品が20%引きになっていた。
キンタがしょっちゅう来るか分からないからパウチは四つしか買わなかったけど、
もう少し買い込んでも良かったかもしれない。
22:00 一階に降りたら暗闇から「シャーッ」と声がした。
今日もキンタが来てくれた。
パウチを一つと鰹のおやつを一つあげて、ギーコもお皿に入れておいた。
30分ほどして一階に戻ると、また威嚇する声がした。
あれだけでは足りなかったか。
さらにパウチを一つとギーコをあげた。これ以上は量が過ぎるだろう。
これからまた毎日来てくれるといいな。
昨日顔を見せなかったキンタ、さっき下に行ったら暗闇で待っていた。
お皿に盛ってあった古いマキビシは無くなっていて、唸り声をあげて食べ物を催促している。
パウチを一つあげたら瞬く間に食べつくした。
一昨日買って来たギーコを与えると 500ml パックの半分以上をガブガブ飲んだ。
これだけ飲めば十分だろうと思って部屋に引き上げてきたけど、
もしかしたらまだ待っているかもしれない。
これからも良く来るようなら、食べ物を用意していないとな。
明日パウチを買いに行ってこよう。
一日寝たり起きたりを繰り返していた。なんとかラテン語だけ勉強した。
今月中に読みたい本が二冊ある。
読書会の連絡も来ないし、アーレントの本を読むのは優先順位を下げてもいいな。
階下に行き明かりをつけたらキンタがいた。
生きていてくれてよかった、というのが最初に考えたことだった。
数か月ぶりと言うのに、彼はあいかわらず唸ったり「シャー」と言ったりだ。
古くなったマキビシをお皿にいれたらポリポリやり始めた。
が、あまり食いつきが良くない。古くて悪くなってるのかな。
パウチをひとつ与えたらすごい勢いで食べる。ほとんど噛まずに丸呑みだ。
パウチを食べ終えてもまだ何か食べたがっている。
本当は人間用の食べ物をあげたらいけないんだけど、サンマ缶を進呈した。
これもほぼ丸呑みして平らげた。
それでもいなくならず、香箱を作って待ちの態勢に入っている。
これはギーコを所望しているのだろう、けれど買い置きは無い。
「ちょっと買いに行ってくるから待ってるんだよ」といって、
スーパーまでバイクで一走りしてギーコを調達して帰って来た。
さすがに待ちきれなかったとみえて、キンタはもういなかった。
また来てくれるかな。
昨日歩いて疲れたのか、今日は起きるのが遅かった。
どうにも体力がない。毎日歩かないとダメかな。
また一日タラタラと過ごしてしまった。
明日からがんばろう。
13:30 母のホームの近くの食堂で兄と落ち合った。
食堂は休みなので近くのガストに移動。兄の歩調は速いのでついていくのが難儀だった。
ガストで遅い昼食をごちそうになった。あれこれ話しているうちに母との面会を予約した時刻が過ぎていた。
いそいでホームに早足で向かい、向こうに着いた時は二人とも息があがっていた。
面会した母は元気そうだった。
しかし、わたしのことは分かるようでも、兄の事は誰だか今一つ認識できていないようだった。
年相応のボケなんだろう。
面会を終え、ホーム近くのバス停で兄と別れた。
今日はかなり歩いて少し疲れた。よく眠れそうだ。