メレシコフスキーの『ダ・ヴィンチ物語』(山田美明・松永りえ訳 英知出版 2006)が届いた。後書きを読んで愕然とした。底本になったのは2004年にフランスで発行されたフランス語の抄訳のようだ。去年だったか、『ダ・ヴィンチ コード』が結構売れていたようだったけれど、その影響で出てしまったのだろうか。
キリストと反キリスト、霊と肉の弁証法的止揚を小説や批評にそのまま持ち込んだとかなんとか、メレシコフスキーについてはそんな解説が辞典にあるけれど、全体をばっさり切り捨てて半分の長さにまで縮めては、ひょっとしてその辺りはつかめなくなってしまわないか。読む前から気になる。
キリストと反キリスト、霊と肉の弁証法的止揚を小説や批評にそのまま持ち込んだとかなんとか、メレシコフスキーについてはそんな解説が辞典にあるけれど、全体をばっさり切り捨てて半分の長さにまで縮めては、ひょっとしてその辺りはつかめなくなってしまわないか。読む前から気になる。