晩秋の蚊は夏の盛りと違って容易く手で捕らえられる。
横になって本を読んでいるところに来合わせた奴を、一匹捕まえた。
手を開いても蚊は飛び立たず、血を吸いもしない。
オスなのか、それとも血を吸う元気すら無いのか。
そのまま握りしめて殺すことは出来たけれど、何かをためらって、
しばらくながめていたら、どこかに飛んで行った。
肉や魚を平気で食べる一方で、虫のいのちに何かを見てしまう。
矛盾だ。
生きていることは矛盾だ。
晩秋の蚊は夏の盛りと違って容易く手で捕らえられる。
横になって本を読んでいるところに来合わせた奴を、一匹捕まえた。
手を開いても蚊は飛び立たず、血を吸いもしない。
オスなのか、それとも血を吸う元気すら無いのか。
そのまま握りしめて殺すことは出来たけれど、何かをためらって、
しばらくながめていたら、どこかに飛んで行った。
肉や魚を平気で食べる一方で、虫のいのちに何かを見てしまう。
矛盾だ。
生きていることは矛盾だ。
今日は呼吸器科の受診日。検査はレントゲンだけだった。
ドクターは一週間前の画像と比較しながら説明してくれた。
肺にあった影のいくつかは抗生剤の効果で消えたようだけれど、
何も変化が認められない影が二つばかり残っていた。
もう一週間抗生剤を服用して、それで何も変化がなければ癌の可能性があるということだった。
別の病院に検査入院ということになるかもしれない。
抗生剤が効くことを願うばかりだ。
スペイン語検定も受験できないかもしれないが、それより健康の方が大事か。