ネコ野球

 夫は野球狂ですが、私はスポーツ全般、あまり興味はありません…
もっとも、野球は野球でも、「ネコ野球」だったら熱狂すると思います。
ボールが飛んでいっても気が向いたときしか捕らなかったり、捕っても全然違う場所に持っていって一人で遊んじゃったり。珍プレーが続出しそうです。
(トラックバック練習板:テーマ「好きなスポーツはなんですか」)


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ブルーノ・ムナーリ展 あの手この手

 イタリア語を習っていたときに、読んだら勉強になるだろうと思って、イタリアの絵本を探しに一条寺の恵文社へ行った。恵文社は、美術書の品揃えが多かったり、よそではあまり見られないようなジャンルの書籍の特集があったり、面白い雑貨が置いてあったりと、一般的な普通の書店とはかなり変わった本屋で、その筋では有名であるようだけれど、そこで初めて、ブルーノ・ムナーリの絵本を見た。
 一番印象的だったのは、真っ黒な紙に鮮やかな青で大きく「nella notte buia」(邦題:『闇の夜に』)というタイトルが書かれた本で、タイトルの下には同じ青に黄色い目が光った猫がいた。ほかには、忘れてしまったけれど、白地に鮮やかな色の花とか鳥の本があったような気がするが、ムナーリの本は、どれもこれも、結構値段が高くて、とくに青と黒が印象的な「nella notte buia」は、イタリアの猫本(?)だからぜひとも欲しかったのだけれど、これが一番高価で、結局買うのはあきらめた。
 だから、今回、滋賀県立美術館で「生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ展 あの手この手」を開催していると知って、少し遠いがぜひ行きたいと思っていたのだけれど、都合がついて行ってきた。
 きっとアイデアの宝庫みたいな人なのだと思う。私が恵文社で見た数冊の絵本は、ムナーリの仕事のほんの一部に過ぎなかった。長男の誕生をきっかけに制作した仕掛け絵本のシリーズ。本という概念をまったく覆すような、「読めない本」のシリーズ。言葉で説明するのは難しいけれど、「読めない本」は文字がなくて、それぞれのページの色や形、紙質で、本の形態それ自体が抽象彫刻のような作品である。そして絵本にとどまらず、彼のアートの実験は、映像や立体作品まで、アートの全域に及んでいる。
 「きりのなかのサーカス」というとてもきれいな本があった。トレーシングペーパーのページに、いろんな街の情景が黒いシルエットでくっきりと描かれていて、それが半透明のページを重ねることによって、まるで霧の中に霞んでいるように見える。とてもほしかったのだけれど、やっぱり高かった。ムナーリの絵本が高いのは、本の作りが斬新であるがために、製作にコストがかかるからだろう。
 ブルーノ・ムナーリはすごい人だと思った。滋賀県まで出かけていってよかった。


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