「猫鉄道222」

 乗り物が大好きな息子に付き合って、ときどき梅小路の蒸気機関車館へ行ったり、SLのドキュメンタリー番組を一緒に見たりするから、SLについて少し詳しくなった。
 鉄道全般には特に興味はないけれど、蒸気機関車には、何かしら心惹かれるところがある。蒸気機関車は私が生まれたのと同じ頃に運転が終了したのだから、実際に走っている姿は見たことがないのだけれど、SLに結び付けられた感傷的なイメージが自分にも刷り込まれているのかもしれない。あるいは、子供の頃テレビで見ていた「銀河鉄道999」の影響かもしれない。(実際、私と同世代の人間は、初めて梅田とか難波みたいな大きな駅を見たとき、スリーナインに出てくる巨大な宇宙ステーションを連想するようである。)
 それに加えて、好きでしょっちゅう読んでいる内田百がこれまた大の汽車好きで、汽車についてたくさん書いているから、否応なしに汽車に対する思いが掻き立てられる。
 実際の駅のプラットホームに、白い蒸気を吐きながら入ってくる汽車を見たいと思う。百も書いているけれど、巨大な黒い塊が堂々とホームに滑り込んでくる様を想像すると、子供でなくても、胸がわくわくする。
 梅小路でも観光用に短い区間、汽車を走らせているが、汽車が牽引する客車もプラットホームも、遊園地の子供だましのようであるし、だいいち、乗り降りの都合上、ホームで汽車を待つことができない。
 新山口と津和野のあいだを走っているC57の1号機に乗りに行きたいが、遠いからすぐにというわけにも行かない。
 さしあたって、11月の日曜日に、湖北の米原から木ノ本までを「SL北びわこ号」と称してC56が走るらしいから、それに乗りに行こうかと考えている。


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