笑う寿司職人

 また回転寿司に行った。
 案内されたのはこのあいだ来たときとは別の席であったのに、カウンターの前で寿司を握っているのは、あの、職人気質を絵に描いたような気難しい顔の職人さんだった。職人はほかにもたくさんいるのに、なぜまたこの人なのだろうと思う。人の顔を覚えるのが不得手なので、もう彼の顔の細かいところは忘れていたのだけれど、あらためて見るに、この前描いた猫化似顔絵はなかなかよく出来ていたと我ながら思った。
 大人は、次に何を食べようかと回ってくる寿司の皿ばかりを注視していたが、子供は、その皿の向こうで職人さんが行っている寿司作りひとつひとつが気になるらしい。かんぱちかなにか白身魚の三枚に下ろした切り身の片側を、まず縦に切ったのを見て、細長くなったね、などといちいち実況中継してくれる。次に、恐ろしいほど刃渡りの長い包丁で魚の切り身を短冊形に切りそろえていく様子を、子供が何か彼のプライドに触れるような余計なことを言わないかしらと思いながら私も見ていた。
 かんぱちを切り終わると、鮮やかな赤い色をしたまぐろの短冊を出して、握った寿司飯の上に乗せた。それを見て子供が、今度は人参作ってはるね、と言った。
 一瞬間があって、彼が、険しい顔をまぐろに向けたまま、口を開いた。これはな、美味しい人参やで。
 そう言って、ちょっと顔を上げて、にやっと笑った。


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【猫マンガ】ちゃめの道楽

















別にちゃんとお皿に入ったご飯があるのに、
ちゃめはわざわざ、保存容器の蓋を開けて食べます。
蓋を開けるちゃめはとても器用ですが、
毎朝、夜のうちにちゃめが散らかしたキャットフードを片付けるのは
大変です(父の役)。

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もちろん、サカニャ!!

もちろん、魚派なのニャ!!
もっとも、猫は魚、というのは、昔から魚が身近にあった島国日本に住む猫に特徴的なもので、欧米の猫は肉派が多いというような話も聞きます。
(向こうのキャットフードは、ビーフ味とかチキン味みたいなのが多いとか)
ちなみに、飼い主の私も魚派です。
(トラックバック練習板:テーマ「あなたは魚派?肉派?」)

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【猫マンガ番外編】犬式アイロン









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【猫マンガ】猫式アイロン









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【猫マンガ】ニャン生、あきらめが肝心









みゆちゃんの言い分としては、
だって天井裏には入れないんだもん、
かもしれませんが。

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琵琶湖のイラガ

 今年の夏は、滋賀県守山市の烏丸半島にある蓮の群生地を見に行った。その規模の大きさは圧倒的であると聞いていたから、前々から一度見てみたいと思っていたのである。
 冬に半島の横を通ったときには、寒々とした湖面に、立ち枯れたような蓮の残骸が点々としているだけであったのに、それがいつしか、半島の北側すべてを多い尽くすように青々と盛り上がった蓮の葉が命あふれる緑の大地のようになっていて、湖面がちっとも見えなくなっている。
 無数の蓮の花が、その緑の茂みにかかる淡いピンク色の靄のように、どこまでも朧朧と続いている。大きな花弁が、琵琶湖を渡る風にそよがれてはらはらと揺れる。
 朝の早い時間に来れば、蓮の花が開く瞬間を見ることができるらしいが、そんなに早い時間には来られないので、着いたのは、お昼前である。8月はじめの頃だから、暑い。しかも、蓮を鑑賞するのに好都合な半島の北側にある遊歩道は、日陰がちっともない。
 暑いさなかを歩いて行って、ようやく向こうに、二本のクスノキが木陰をつくっているのが見えた。一息つけると思って足取りも速くなり、木の下へ入ろうとしたところ、毒々しいほど鮮やかな黄緑色に青い縦縞の入った棘棘のイラガが、木の幹にもまわりの地面にもいっぱい散らばっているのに気づいた。
 イラガの棘は、中が注射針のようになっていて、刺すと同時に毒液を注入するそうであり、刺されるとものすごく痛い。
 毒毛虫がいるのを知ってか知らないでか、気にせず木の下でくつろいでいる人たちもいたが、私はとうていイラガの木陰には入る気になれなかったので、暑いのを我慢して、岸の近くの水底を漁るカモの群れや、長く伸びた蓮の茎の根元を泳ぐ魚たちを見ていた。
 空気のひんやりする今朝、庭木に小さなイラガがついているのを見たので、そんなことを思い出した。


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【猫マンガ】それは猫草じゃあありません、みゆちゃんさん









みゆちゃんは、花瓶の水も飲みたがるので油断できません。
飲めないように口の狭い花器を使うと、
今度は手を突っ込んでひっくり返すし…

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【猫マンガ】お返事ニャー~ポチの場合







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【猫マンガ】お返事ニャー











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