セット、小道具、衣裳と、
ホンモノパワーさく裂の稽古場に、
何度も、
役者たちの、驚きと感動の声が上がりました。
しかし、他にもあったんです。
ハードの次はソフトが・・・。
そうなんです。
気楽な雑談の中に、
我々にとっては宝石のような言葉がいっぱい!
「ボタンなんかは、どうしても、
掛け違えちゃう人が多いんですよね~」
の一言に、全員で、
「そうかっ!!」
いやぁ、
ボタンの掛け違いなんて、
逆立ちしたって思いつきません。
でも考えてみれば、
たしかに難しい作業かもしれません。
かくして、
お婆ちゃんコンビの相棒の公子さんは、

パジャマのボタンを掛け違えて、登場したのでした。
(パジャマの写真は撮り忘れ

舞台監督さんに、
「早替えで間違ったのかと思った」
なんて、誤解されたりもしましたが(笑)
そうなんですよね。
このあたりが、
我々ではわからないんです。
だって役者の感覚で言えば、
衣装はきっちり着て当たり前、なんですから。
たとえ「芝居のウソ」であっても、
あまりグズグズはお客様に失礼、
という感覚があるために、
こういう発想が出てこない。
だけど、
「どうしても食べよごしとか多いから、
いくら洗っても、シミはつきますね」
「あ・・・、そうですよね~」
ああ納得。
ヘンにきれいな衣裳を考えるから、
なんとなく違和感があったんだ!
もう目から鱗がボロボロです。
このおかげで、
意外な波及効果もありました。
普通、役者は、
衣裳のままでは、絶対にものを食べません。
当然、床に座ったりもしません。
だけど今回は汚し放題!
食事休憩では、べったり床に座り込んで、
カレーだろうがカップラーメンだろうが、
衣裳のまんまでグダグダと。
「シワができてもいいね」
なんて言ってたのですが、
よくできたもので、
お年寄り用の洋服は、
ちゃんとノーアイロンのものばかりでした

(つづく)
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