はい、今日はやっと、
思い出話を書きたいと思います
タイトルにある「ソデ」というのは、舞台袖のことですが、
我々役者の感覚では、
舞台は、ソデもひっくるめて「舞台」なんですね。
でもライブハウスは、
当たり前のことながら、ソデがない。
これはどういうことかと言うと、
<お客様の間を通って出なきゃならない>
言ってみれば、常に花道を使ってる感じになるワケです。
舞台は舞台上に袖があって、
役者はそこにスタンバっていて、
タイミングの良いところで出ていきます。
たまに花道のある舞台だったりすると、
何歩で舞台に到着するか、をまず計り、
それならば、どのタイミングで出ればいいか、
みたいなことを、何度も何度も現場の花道で確認します。
通路を通る芝居もありますけど、
これも、何度も確認して、
出るタイミングを決めていきます。
でも今回は、そこまでの時間はなく、
それに、ガラーンとした店内で練習したところで、
お客様が入ってぎっしりになったら、
変わっちゃうんですよね。
この写真はラストの通し稽古のときですが、
本番では、ありがたいことに、
この通路にも、もっと椅子が増えていましたから。
ってことは、ちゃんと段取りを頭に入れて、
このあたり!という勘でポンと出て行かなきゃならない。
そして、私以外のメンバーは、
それをいいタイミングで軽々とこなしている。
だけど・・・、
いつもは何度も繰り返して、やっと体に入るオバサンに、
そんな器用なマネができるワケもなく
どうしたかというと、
みんなが、きっかけを教えてくれて、
実はそれでやっと出ておりました
お客様から「本物の家族みたいでしたよ」と言っていただいて、
すごく嬉しかったのですが、
共演者みんなの、そんな優しさが、
きっと外にも溢れていたのだと思います。
ホントにみんな、ありがとーーー!
<つづく>
役者ランキング
よろしければ、クリックを