望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ライブハウス公演・思い出話その1・当たり前だがソデがないっ!

2018-07-05 21:48:54 | 舞台・ウラ話

はい、今日はやっと、
思い出話を書きたいと思います


タイトルにある「ソデ」というのは、舞台袖のことですが、

我々役者の感覚では、
舞台は、ソデもひっくるめて「舞台」なんですね。

でもライブハウスは、
当たり前のことながら、ソデがない。


これはどういうことかと言うと、

<お客様の間を通って出なきゃならない>

言ってみれば、常に花道を使ってる感じになるワケです。


舞台は舞台上に袖があって、
役者はそこにスタンバっていて、
タイミングの良いところで出ていきます。

たまに花道のある舞台だったりすると、
何歩で舞台に到着するか、をまず計り、

それならば、どのタイミングで出ればいいか、
みたいなことを、何度も何度も現場の花道で確認します。

通路を通る芝居もありますけど、
これも、何度も確認して、
出るタイミングを決めていきます。


でも今回は、そこまでの時間はなく、

それに、ガラーンとした店内で練習したところで、
お客様が入ってぎっしりになったら、
変わっちゃうんですよね。

この写真はラストの通し稽古のときですが、


本番では、ありがたいことに、
この通路にも、もっと椅子が増えていましたから。


ってことは、ちゃんと段取りを頭に入れて、
このあたり!という勘でポンと出て行かなきゃならない。

そして、私以外のメンバーは、
それをいいタイミングで軽々とこなしている。


だけど・・・、

いつもは何度も繰り返して、やっと体に入るオバサンに、
そんな器用なマネができるワケもなく

どうしたかというと、
みんなが、きっかけを教えてくれて、
実はそれでやっと出ておりました


お客様から「本物の家族みたいでしたよ」と言っていただいて、
すごく嬉しかったのですが、

共演者みんなの、そんな優しさが、
きっと外にも溢れていたのだと思います。

ホントにみんな、ありがとーーー!


  <つづく>






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