<つれづれに、あとちょっと・2>
――楽屋にて・つづき――
挨拶しかしなかった関係が、ガラッと変わる時がある。
それが楽屋に入った時なんです。
稽古場との違いは、
ずばり、稽古をしないから(笑)
稽古しないで一緒にいるのって、
楽屋が初めてなんですね。
特に、開演までに間があるときは、
メイクしながら、ご飯食べながら、
本当にワッチャワッチャやって、
やっとそこで共演者の素が見えてきて、
ぐんと距離が近づきます。
では何を喋ってるのか、と言われたら、
思い出せないほど、くだらない話です。
今やっている芝居のことなんかは、
あまり話しません。
役者間の打ち合わせなんかも、
楽屋以外でやります。
昔の公演の思い出話とか、人の芝居の話とか、
あとはまるっきり関係のないバカ話。
基本、みんなで笑えるネタです。
なんだけど、いくら盛り上がったり、大笑いしても、
なにか独特の空気があるんですね。
本番に向けて気持ちを上げていくような。
というのも、
これが昔から不思議なんですが、
たとえばタレントさんとか歌手の人とか、
プロの役者じゃない人たちが多い楽屋だと、
同じ雑談なのに、集中力がそがれるんです。
いたたまれずに、出の前には、
一人で奈落に逃げたりしていました。
何が違うのか、まったくわかりません。
今もナゾのままですが、これ、本当にあるんです。
って、話がそれちゃいましたが、
今回は特に素敵な役者さんが多かったので、
女楽(女子楽屋)トークが楽しかったこと!
まぁ、紀伊國屋さんの楽屋は、
男女をパーテーションで仕切るだけなので、
騒がしければ筒抜け・・・。
(相変わらず女楽はうるせーなー)
とか思われてただろうな~。
*
これは夜の部が終わった後の神様。
一日の仕事が全部終わって、まずは楽屋で一杯。
お疲れ様でした
ここは女子の着替えスペース。
目玉のオヤジも、ハンガーに。
あなたもお疲れさん!
<つづく>
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