先日、お客様にお買い上げいただいたライラック模様の襟。それは、レースの発展に尽くしたベルギー王妃ブラバン公爵夫人アンリエットにちなんで「侯爵夫人」と名付けられた19世紀のボビンレース、デュシェスレースです。（そのエレガントな名前とは裏腹に、実際のブラバン公爵夫人アンリエットは馬に夢中な、活動的な女性だったのだそう。）
思い起こせば、5月のヨーロッパを訪れると、必ずといって良いほど目にしていたライラックは初夏の訪れを告げるようなお花。今まで薔薇や芍薬、スミレ、パンジーなど、様々なお花を模したレースを扱ってきましたが、ライラック模様のレースは比較的珍しいため、「今までどんなレースがあったかしら？」と調べてみたところ、いくつか見つかりました。
フランス19世紀、ホワイトワークの襟に刺繍されたライラック。薄いローンの地に繊細な手刺繍のライラックです。
一番上側のパーツに大輪の薔薇とライラックと思われるお花が刺繍された19世紀のノルマンディーレース。
ライラックにも見えるけど、あじさいにも見えるし…。こちらの悩ましい模様はベルギー19世紀のボビンレース、メヘレンのボーダー。
5月のフランスの買付けは、いつもライラックや藤などパープルのお花でいっぱいでした。早く自由に好きなところに行けるようになると良いですね。
■「初売り」
1月7日（木）～11日（月）
1:00PM～6:00PM
エンジェルコレクション
東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル208号
tel 03-6228-6230
※安心してご覧いただけるよう、コロナウィルス対策のうえ細心の注意を払い開催いたします。
※お正月タイムの営業となりますのでご注意下さい。
