さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

大人になって良かったこと

2009-11-15 | 

20091115

 大人になって良かったことってありますか?すっかり大人になった(なってしまった?)今、私自身「若い頃は良かったなぁ。」と思うことはあまりありません。ことに、買付け先の海外でレストランでお食事するたび、「あぁ、大人になって良かったね~。」と河村と言い合うのが常。私達が出掛けるのは、けっして格式の高い高級レストランではありませんが、フランスで「レストランで外食」といえば、それは大人だけに許された楽しみ。日本と違い、子供はもちろんのこと、若いカップルの姿を見ることはまずありえない、ゆったりした大人の時間なのです。

 今回も、私達の身の丈にあったレストランの数々を楽しんできました。食前酒をいただきながらじっくりメニューを吟味して選び、ワインと一緒にそれぞれのお皿を味わい、最後はエスプレッソで〆る。

 以前、一人で仕事をしていた頃も、美味しいものを味わいに一人でレストランに行っていましたが、やっぱり相棒のいる今の方がずっと楽しい!大人になって良かったのはもちろんですが、やっぱり持つべきものは相棒でしょうか?

 画像は今回訪れたパリの19世紀的レストランBofinger。私は見ていなかったのですが、しばらく前にやっていたテレビドラマ「のだめカンタービレ」にも登場したとか。天井のステンドグラスのドームも素敵でしたが、アルザス料理とリースリングが美味しかったです。

 さて、明日は熊本から久し振りにやって来た河村母と中山道の宿場町馬籠を訪ねます。義母との約一年振りの一泊旅行、楽しんできます!

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帰ってきました!

2009-11-14 | 日常生活

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 日本は暖かですね!昨晩無事帰国しました。フランス、特にドイツ国境のアルザスはとても寒かったため、日本に帰ってきて、あまりの暖かさになんだか拍子抜けしてしまいました。(笑)

 今回初めて訪れたアルザスは、夏に出掛けたニースや前回訪れたアントウェルペン同様にとても気に入ってしまって、ことに河村と一緒に連日飲んでいたアルザスのヴァン・ムスー(スパークリングワイン)クレマン・ダルザスが恋しくてなりません。日本でも売っているかしら?きっと売っているでしょうね?この夏の南仏ではコート・デュ・プロヴァンスの冷たく冷やしたロゼ、そして今回はクレマン・ダルザスとリースリングにすっかりはまってしまいました。(←「タダの酒飲み」だということがバレてしまう…。)

 今回も様々なアイテムが新入荷の予定ですが、まだしばらく荷物が届かないのと、明日から河村の母が熊本から名古屋へ遊びに来て、お墓参りと一泊旅行をするため、しばしお時間をいただきます。

 画像はストラスブールの旧市街プティット・フランスで。運河沿いに木組みの建物が建ち並んだ中世の街並みはとても素敵でしたよ。また少しずつ「買付け日記」でも紹介しますね。

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いよいよ帰国

2009-11-11 | フェア

 皆様、久方振りです。二泊三日のストラスブールへの旅からパリへと戻ってまいりました。

 ストラスブールは、フランスの東の端だけあって、パリよりも更に寒い、日本の真冬をはるかに越える寒さ。ですが、美しい木組みの街並みや世界遺産になっている薔薇色の大聖堂、美味しいアルザス料理やワインの数々、アルザスのお菓子(ピエール・エルメやジェラール・ミュロなどパリで活躍しているパティシエはアルザス出身者が多いのです。それも納得の美味しさでした。)を連日味わい、アルザスを堪能してパリへ帰ってきました。(体重の増加と共にパリに戻ったことは確実です。)有名なクリスマス市はまだ始まっていませんでしたが、アルザスは期待していたよりもずっとずっと素敵な所。パリへ帰る列車の中で、「あぁ、楽しかったねぇ!」と何度となく言い合い、呟きつつ帰ってきました。

 今回泊まったストラスブールで一番古いという四つ星ホテルも感動的で、パリのいつもの二つ星ホテル(ここだって泊まり慣れた良いホテルなのですけれどね。)に戻ってきた私は、さながら魔法の解けたシンデレラのような気持ちです。明日はいいよ最終日。日本への帰国は更に「現実に直面」といったところでしょうか。ストラスブールで過ごした日々が夢のようです。

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デンドロン

2009-11-07 | 

 相変わらず切れまくりのホテルのインターネット事情、おまけに30分2ユーロ(約280円)という金額にもついにキレた私は、部屋が変わったのを期に、ついにデンドロンへ。(笑)この「デンドロン」とは、我が家では盗電(?)のこと。ワイヤレスのインターネットが普及しているフランスでは、パソコンの「ネットワークの一覧」を開くとずらりと利用出来るワイヤレスネットワークが表示され、稀にセキュリティーのかかっていないネットワークからインターネットをつなげることが出来るのです。

 パリの公園では、パソコンさえあればインターネットを楽しむことが出来るよう、free wifiになっているのですが、裏手にリュクサンブール公園をのぞむこのホテルでは、どうやらこのfree wifiが辛うじて使える模様。相変わらず切れてばかりですが、なんと言ってもタダ!せっせとデンドロンに励んでいます。

 今朝は早朝からパリ市内で買付けの予定。まだ時差ボケの私は、今日も午前4時に目が覚めてしまったという訳。さぁ、そろそろ出掛ける支度をしなければ。今日も元気に行ってきます!

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誤解?

2009-11-05 | 

 今日も午前中から昨日と同じフェアへ。フランスにはなんて美しいものがいっぱいあるのかしら!いっぱい良いものを仕入れることが出来てご機嫌のさかざきです。

 さて、今日の河村のいでたちは、紺のジャケットに、ラペットにはこの夏訪れたマントンにあるジャン・コクトー美術館で記念に買ったコクトーのデザインしたブローチ。日本ではどうということもない恰好なのですが、このブローチ、こちらフランスのアンティークディーラー(男性)からはウケる!ウケる!

 なぜかわざわざ「コクトーのだね!素敵だ!素敵だ!僕も大好き!!」と異様な情熱を込めて誉められ、「そうか。やっぱりフランス人はジャン・コクトーが好きなのね。」などと何気なく思っていたのですが…。あまりに男性ディーラーからばかり誉められ、いぶかしく思うようになり…。

 コクトーといえば、同性愛者としても有名なお方。ひょっとして河村は、ブローチを着けていたお陰で、そちらのカテゴリーに分類されてしまったのではないかと。(※実際の河村はそちらのカテゴリーではありませんのであしからず。)イギリスでもフランスでも男性のアンティークディーラーは「そちらのカテゴリー」の方が大変多いのです。そして、そういった方々は、みなデリケートな好みでセンスが良いのが特徴。今日、思い切り誉めてくれた男性ディーラーのひとりから素敵なジュエリーを譲って貰いました。

 そういう私は、おばあちゃんディーラーから「マドモアゼル!」と呼びかけられるし。一瞬、まさか自分のことだとは思わず、もう少しで素通りしてしまいそうになりました。(笑)マドモアゼルとは、いやはや…。意地悪な河村からは、「マドモアゼルだってさ~。」とツッコミを入れられてしまいました。何かと誤解の多いふたりです。

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やっぱりフランスは寒いです!

2009-11-04 | フェア

 日本を出発した11月3日も寒かったのですが、こちらパリもやっぱり寒い!早速「ヒートテック」に袖を通して、今日は楽しみにしていたパリのフェアへ早朝から出掛けました。綺麗な物がいっぱいのフランスアンティークにすっかり舞い上がり、「誰よりも良いものを!」と凄い勢いで会場を歩き回った結果、今日はもうクタクタ。ホテルに戻った後、河村なんて夕暮れの前からベッドでグ~グ~真剣に寝ています。

 私はホテルに帰った後も、お客様からおメールにお返事を書いていたのですが、インターネット事情が遅れているフランスのこと(このホテルだけ?)せっかくインターネットがつながったと思ったら、ちっとも安定せず約5分おきに切れ、そのたびにIDを入れてパスワードを入力して…。(そんなインターネットでもなんと有料なんです!)かなり精神衛生上良くありませんが(笑)、なんとか元気でやっています。

 また明日もパリのフェアへ。仕入れられるかどうかは別として、フランスアンティークの美しい品々に心躍ります。

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行ってきます!

2009-11-02 | 

 明日から買付けへ。まだ何も準備していないのですが、まぁ、それはいつものこと。一応、買付け中に読む何冊かの本や、買付けの友、あられとのど飴、それにウェットティッシュ(これら無しでは買付けに行けません!)、既に寒いフランスで着るウールのパンツやユニクロのヒートテック(今回初めて買ってみたのですが、効果は如何に?)などなど、買付けのためのお買い物は済ませてあるので、あとはスーツケースに荷物を詰めるだけです。

 日本はまだ秋ですが、フランスはもう冬といってもよい気候、特にドイツとの国境アルザスはパリよりもさらに一段寒いはず。この時期、ダウンのコートこそ持っていかないまでも、マフラーはもちろん、手袋、帽子は必須。以前訪れたことのあるパリとストラスブールの中間の街トロワでさえ、パリよりも格段に寒かったので、ちょっぴり覚悟しています。

 今回は楽しみにしているパリの大きなフェアもありますし、ワクワクドキドキ。向こうにも買付け用のパソコンを持って行く予定なので、運が良ければ(笑)このブログも更新出来るかと。また帰国しましたら、見たこと、味わったこと、体験したこと、皆さんにお伝えしたいと思います。それでは行ってきます!

追記*今回はフランスだけの買付けだからでしょうか、なんだか国内に出張するようなお気楽な気分です。自分達自ら車で移動しなければならない国内出張よりも、寝ていれば着いてしまう楽な飛行機、「この緊張感の無さは何なんだ?」と自らにツッコミを入れてしまうのでした。

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今回はアルザスへ

2009-11-01 | 

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 いよいよ11月ですね。私達の今回の買付けは3日から。そろそろ秒読みになってきましたが、今回はパリの大規模なフェアが目的のためフランスのみ。しかも初めての地アルザスへ二泊の予定で出掛けます。果たしてアルザスで仕入れが出来るかどうかは、はなはだ心もとないのですが、これだけしょっちゅう海を越えてヨーロッパまで行っているのに、いつも同じ場所でルーティンワークだけなんて、なんだか残念!ということで、夏のニースしかり、前回のアントウェルペンしかり、最近は全く知らない場所を好んで、気の向くまま足を運ぶようにしています。

 今回向う予定のストラスブールはフランスとドイツの国境の町。以前でしたら、パリから列車で数時間かかる場所でしたが、二年前にTGV(高速列車)の東ヨーロッパ線が開通し、2時間20分で行くことが出来るようになりました。有名なクリスマスマーケットには時期が早いのですが、今回はストラスブールでアンティークを探したり、世界遺産になっている旧市街や大聖堂にも行ってみたいなぁ、と思っています。

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 こちらは大聖堂からも程近い、今回宿泊予定のホテルCour du Corbeau。パリではまず泊ることのない四つ星ホテルというのも楽しみですが(パリでは目玉が飛び出るほど高い四つ星ホテルも、地方ではまだまだリーズナブルなのです。)、このホテル、なんと1500年代(!)の建築をリノベーションしたのだそう。また実際に訪れた感想は、戻りましたら報告しますね。

 そうそう、忘れていけないのはパティスリー。ピエール・エルメやジェラール・ミュロなどパリで活躍しているパティシエは皆アルザス出身。ということは…こちらもかなり期待出来そうです。

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