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開戦前夜の徒然草

2023-01-11 08:44:32 | 戦争
開戦前夜の徒然草
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」122/通算554 2023/1/11/水】浜の真砂は尽きるとも世に泥棒の種は尽きまじ。石川五右衛門の言葉だそうだ。小生は1/6の記事で我が父について「近衛兵の軍歴を買われてキャンプ座間の警備員(セキュリティ・ガード)に採用され、軍需物資の横流しなどで資金を貯めた」と書いたが、夕べ読んでいた「占領下の日本 写真で読む昭和史」にはこうあった。

<1946年11月から10か月の間、日本に滞在したアメリカ人兵士ピーター・カタニスは、母国に残してきた恋人に送った手紙の中で日本の印象を綴っている。

「日本人はやせ細った男女が多く、食料が豊かでないことは明らかだ。だが、あちこち小さな露店を出し、ありとあらゆるものを売買している。みな必死で敗戦の痛手から立ち直ろうとしている。その様子には熱気を感じさせられる」(12月12日付)

航空機整備要員として入間基地に駐屯したカタニスは、占領軍特別車両を使って足しげく東京へと足を運んだ。そして恋人へキモノを贈るために、ヤミたばこを売ることにした。

「1カートン(10箱)のたばこを自分で買えば70セントで済む。それを日本人に売ると300円になる。米軍のドル軍票で公式の交換レートに従えば、20ドル出さなければ300円は得られない。だから君のために買おうと思っている2400円のキモノも、たばこ8カートンあれば買えるんだ。5ドル60セントでたばこを買って、すぐに売ればよいのだ」(12月20日付)>

我が父のタバコ横流しでは、基地の中からフェンス越しにタバコ(主に人気のラッキーストライク)を投げる相棒がいたのだが、もしかしたら米兵も絡んでいたのかも知れない。昨日の敵は今日の友、日米友好と言うか、まあ、皆カネ儲けは好きだし、父たちは生きるのに必死だったから・・・

上記の「占領下の日本」の記事の引用元はナント、産経新聞「戦後史開封 昭和20年代編」とあった。産経GJ!だ。

「戦争になると新聞は売れる」とかつては言われていたが、デジタル時代の今はどうなのだろう。産経は紙面を見る限り昨年から「戦時体制」に入った印象を受ける。硬派?の関東版と軟派?の関西版を統合し始めたのはコスト削減のためでもあろうが、「危機意識を共有する」意図があるはずだ。ロシアのウクライナ侵略開始以降は俄然として露中北の危険性を訴え、国民の危機意識を盛り上げている。

女性読者を増やしたいのか、最近では論稿に「です・ます調」を使い始めたが、軽佻浮薄な“猫なで声”のようで小生は嫌だな。まるで媚びているようで気分が悪くなる。です・ます調で「気分が悪くなります」では全然迫力がありゃしない。戦意高揚するときに「ガンバロー」ではなく幼稚園の運動会みたいな「頑張りましょう」ではパワーが出やしない。産経はつまらない小細工は止めた方が良い。「です・ます調」で読者が増えるか? 角を矯めて牛を殺す気か? 日共のです・ます「赤旗」は下落する一方だ。

話しは変わるが、カネ、カネ、カネ・・・カネの絡むニュースが多いが、「鐘の鳴る丘」はいいけれど「ナンミョー“財務”池田教」や「霊感“壺売”統一教会」は全然美しくない。「お前ら信仰に濁りがある、邪道ではないか」と清貧教の小生は思うのだが、どうなっているのだろう。95歳の池田センセーはもとより家族の消息は聞かないが、まるで行方不明のよう。文鮮明と韓鶴子夫妻の子供はネグレクトされ、尋常な育ちではなかったようだ。Tom Dunkel氏の記事(ワシントンポスト)から。

<2012年に統一教会の教祖・文鮮明が死去したあと、その妻と息子たちのあいだで継承権をめぐる激しい争いが起き、現在もまだその状況は変わっていない。その確執の経緯とは──

文鮮明の13人の子供はニューヨーク市の北にある統一教会所有の邸宅「イーストガーデン」で育った。寝室数12、浴室数7の大邸宅。子供たちの面倒を見るための信者も邸宅に詰めていた。

だが、子供たちの人生は牧歌的ではなかった。ひとりは自動車事故で死亡した。自殺を遂げた者もひとりいる。比較的若い年齢で飲酒と薬物に溺れた者もいる。息子のショーンは2005年に出版された回顧録で、裕福な家庭で育ったことのマイナス面を書いている。

「父母に会うのは年に数度の訪問のときだけで、それを全部合算しても1、2週間にしかならなかった。(中略)不安だった。捨てられたと感じた。ネグレクトだとも思った。どんなときも信者に包囲されていた。夜、怒りで身を震わせながら眠ることもよくあった」>

古人曰く「子は親の背中を見て育つ」、親との接触がほとんどない子供は児童虐待に遭っているようなものだ。ヘボン式ローマ字で有名なヘップバーンとその妻は熱心なプロテスタントで、子供は親戚や他者、全寮制学校に預けっぱなしにされたという。「哀しからずや道を説く君」、邪道だ。

宗教や主義に淫するなかれ、ということ。永遠の正義、正論というのはなく、時代によって変わるものだ。勝者が正義、正論を創り、勝者が衰退すれば、次の勝者が正義、正論を創る。歴史はその繰り返し、夏彦翁曰く「寄せては返す波の如し」。

第2次大戦後からおよそ80年間。後半の覇者は自由民主資本主義のG7だった。今、共産主義国でそれなりのパワーがあるのは“悪のトライアングル”中露北だけである。毛沢東・中国と金日成・北朝鮮はスターリン・ソ連がタニマチとなって創ったようなものだから親分格はロシアである。親亀ロシアがこければ子亀もこける。とにもかくにもG7はプーチン・ロシアを徹底的に封じ込めるべきだ。

小生は今、志垣民郎著/岸俊光編「内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男」 (文春新書)を読み終えたところである。内閣調査室(内調)は戦後日本のインテリジェンス(諜報機関)の代表機関で、基本的に「反共愛国・親米」であり、安倍晋三氏が最も重要視していた情報源だと知った。

茫洋大臣も宗主国・米国からの軍事力増強を求める圧力のみならず、内調からの報告もあって“ヘンシーン!”になったのかも知れない。「男子三日会わざれば刮目してみよ」、それが板につくかどうかは分からないが、とりあえず反露中北の進路は決まったようである。茫洋大臣が大化けするか、コケるか・・・今は何とも言えないが、♪いざ征け つわもの 日本男児、と旗を振っておこう。
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