世界は日の出を待っている
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」127/通算559 2023/1/20/金】このところ忙しくてヒーヒーしている。「小人閑居して不善をなす」、不善かどうかはともかく早朝にカーテンを開けてから就寝まで、時間割でやるべきこと、やりたいことが決まっており、判を押したような暮しをしているから、イレギュラーな仕事が入ると一時的ながら困惑するのだ。加齢により臨機応変能力が劣化しているということでもある。
1/14は確定申告の書類作成、翌週16日は郵便局で簡易書留にしてその書類を税理士に送り、17日はオミクロンのワクチン注射、18日は古紙回収日、19日は運転免許証の更新で警察署へ。
免許証の更新手続きは先月12月の運転能力検査などに続いて2回目。手続きは画面を見ながらあれこれタッチする方式で、まったく慣れていない小生は困惑、係の人の手助けを受けながらどうにか終えたが、耳が遠いこともあってぐったりした。
「年をとると何をするのも億劫だ、目はかすむ、耳は遠くなる、“我”ばっかり強くなる」と晩年の国定忠治は嘆いたが、まったくその通りだ。
ワクチン注射の際は、書類を細字のマジックペンで書いたのだが、転写式で2枚目に印字できていなかったので医院スタッフから「書き直して」と言われ、「転写式だなんてどこにも書いていないじゃないか、コピー機ぐらいあるだろうからコピーしてくれ」と、些事なのに声を荒げてしまった。好々爺どころじゃない、ただの頑固ヂヂイ、クソヂヂイ・・・自己嫌悪になってしまった。古人曰く「永らえば恥多し」、まったく情けない。
長老とは「経験が豊かで知徳のすぐれた指導的な立場にある人」だという。哲人、識者でもある。現場の第一線を引いたからといっても「長老」として敬意を表されたり顧問のような「御意見番」になれる人はごく一部だろう。何よりも人格者、尊敬される人でなければならない。
しかし、残念ながら世界の情報が行き交う今の世の中でも、誰もが敬意を表するような長老、人格者はいない。そもそも国や民族、さらに個人によって価値観、嗜好が違うから「絶対善」がない。沼野充義氏/ロシア文学者の「プーチン、スターリンを支持するロシア国民 独裁者でなければ統治できない歴史的大国の構図」(週刊エコノミストOnline 2022/3/31)から。
<ロシアの非国営独立系会社がロシア人に対して「人類の歴史上で一番偉いと思う人は誰か」という世論調査をしている。直近の21年5月実施で、1位がスターリンの39%、2位レーニン30%、3位プーシキン23%、4位ピョートル大帝19%、5位プーチン15%だ。
欧米や日本では、一般的にスターリンはヒトラーと並ぶ20世紀最大の極悪非道な独裁者といったイメージで捉えられているが、現在のロシアでは捉え方が全く違っている。85~91年のペレストロイカ(改革)期にはスターリン批判が行われたが、批判の中心にいたのは知識人だけで、ロシア人大衆や愛国的な一般のロシア人には関係のないことだった。
実際、その後のロシア国内での世論調査の結果をみると、スターリンの権威は目覚ましい勢いで復活していることに驚かされる。彼らは、第二次世界大戦を連合国の勝利に導いたのはソ連であり、人類への大きな貢献だとして(ソ連、スターリンを)誇りに思っている>
ロシアなど独裁国家には報道の自由、言論・思想の自由、公正な選挙もないから、国民は本音を隠す、事大主義で強者に従う、というのが大昔からの処世術になっている。そうしなければ収容所、刑務所送り、死刑、暗殺という制裁が待っているのだ。そういう事情を知らないと「世論調査」に騙されたりする。日本学術会議や日本ペンクラブに所属する学者はその手の「利口バカ」や「バカ利口」が多いようだ。警戒すべし。
産経2023/1/19新華社=共同「習氏、コロナ対策強化指示 春節控え、視察も取りやめ」は不思議な記事だった。ゼロコロナに失敗した習近平は、それを糊塗するために責任を病院などに転化し始めたよう。
<中国の習近平国家主席は21日に始まる春節(旧正月)の大型連休を前に、新型コロナウイルス対策を万全にするよう各地の病院、鉄道駅、農村などにオンラインで指示した。帰省や旅行でさらなる感染拡大が懸念されており、習氏は春節前の恒例だった地方視察を取りやめた。
習氏は18日、北京の人民大会堂と各地をオンラインで結び感染対策の状況を聞き取った。黒竜江省の病院に対して「医薬品の備えを増やし、重症者の治療を確実にし、医療秩序を保つべきだ」と述べた。福建省の福祉施設には「高齢者の集団感染を防げ」と求めた。
四川省の農村幹部らに対しては「農村は医療体制が相対的に弱い」として、帰省者の増加を受けた対策強化を呼びかけた。交通の要衝である河南省鄭州の高速鉄道駅に対しても「乗客同士の感染を最大限抑えよ」と指示した>
政策が成功すれば「俺の手柄」、失敗すれば「現場の責任」・・・独裁者は厚顔無恥でないと務まらないのか。日本的な美学では「成功は皆が努力したから」「失敗は為政者たる私の責任」となる。日本に生まれて良かったなあ、同志諸君!
第一級の戦略家、E.ルトワックが産経2023/1/19「到来した『日米3.0』の時代」で、安倍氏が撒いた自助自立国防戦略のタネが開花してきたと日本を称賛し、イケイケドンドンと鼓舞している。彼は危機を煽り、日本の目覚めを促し、米国主軸の安保体制に日本など自由陣営が奮起することを期待しているのだが、「褒めてその気にさせる」話芸は超一流である。氏曰く――
<岸田文雄首相とバイデン米大統領による今月13日の首脳会談は日米関係が新たなフェーズ(段階)に入った事実を鮮明にした。
戦後の日米関係を各段階に分けるとすると、現在は第3段階にある。第1段階は、安倍晋三元首相が登場する前の時代だ。当時は、両国の国益にかかわる政策を米国が一方的に決めていた。米国が決定内容を日本に通知することもあったが、通知しないことも珍しくなかった。(以下は要旨)
日本は米国の要求に同意できる範囲で応じてきたが、日本が独自に日米絡みの政策を立案することはなく、その体制もなかった。軍事力増強の要求にも「政治家が防衛予算を制限している」などと逃げることも多かった。
安倍氏が首相になって日米関係は第2段階に移った。独自政策で防衛問題に真剣に向き合い、インドとの関係を強化し、日米豪印の連携に結実した。安倍氏の革命的成果だ。ロシアとの北方領土交渉では失敗したが、日本を対米追従から米国と並び立つ存在に引き上げた。
現在、日米関係は第3段階に入った。私はこれを「日米3.0」と呼ぶ。米国から言われてやるのではなく、日本の国益と日米安保に照らして政策決定を下すようになった。実際、台湾有事の際は関与していくと表明し、日本、日米同盟、台湾の安全に大きく貢献している。
米国バイデン政権は内憂外患で弱体化しており、敵対勢力に付け入る余地を与えているという意味で、日本の安全保障にも影響する。だが、幸いにも露中はそれぞれ問題を抱えている。
プーチン・ロシアはウクライナ侵略で手一杯で、国力も衰え、アジアと欧州における脅威の度合いは1945年以降で最低になっている。習近平・中国はコロナ対策が破綻、ハイテク企業締め付けの失敗で逆風に立たされている。外交でも以前のように欧州から秋波を送られることはなくなった。
岸田首相が今回、訪米前に欧州を歴訪したことは、日本が欧州における中国の対抗軸になり得ることを示した点で意義深い。中国接近が目立ったイタリアが日英と次期戦闘機を共同開発するのも歓迎すべきだ。(聞き手 黒瀬悦成)>
日本など自由陣営が踏ん張っているから露中の暴発抑制になっている、皆で頑張ろう、ということだ。米国民主党ベッタリだった黒瀬記者も日本に召喚されて少しづつ産経脳になってきたよう。結構なことだ。
米国GHQ製憲法廃棄、自主独立=日本奪還まで、まだまだ課題は山積しているが、基本的な方向性は随分固まってきたようだ。戦時国債(無利子、償還期限なし、要は募金)で国民から浄財を募れば100兆円くらいはすぐに集まる。軍事力の強化、国民皆兵、徴兵制、核兵器開発(またはレンタル)、核シェルターの準備も進めるべし。当面、日本など自由陣営はイスラエルやスイスのようなハリネズミ国家を目指しつつ、経済包囲網と軍拡競争で中露北の金庫を空っぽにすることだ。
先の大戦で地球から植民地主義を一掃した日本は、次の大戦では共産主義を一掃すべし。先人も喜んでくれるだろう。世界は日の出を待っている。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」127/通算559 2023/1/20/金】このところ忙しくてヒーヒーしている。「小人閑居して不善をなす」、不善かどうかはともかく早朝にカーテンを開けてから就寝まで、時間割でやるべきこと、やりたいことが決まっており、判を押したような暮しをしているから、イレギュラーな仕事が入ると一時的ながら困惑するのだ。加齢により臨機応変能力が劣化しているということでもある。
1/14は確定申告の書類作成、翌週16日は郵便局で簡易書留にしてその書類を税理士に送り、17日はオミクロンのワクチン注射、18日は古紙回収日、19日は運転免許証の更新で警察署へ。
免許証の更新手続きは先月12月の運転能力検査などに続いて2回目。手続きは画面を見ながらあれこれタッチする方式で、まったく慣れていない小生は困惑、係の人の手助けを受けながらどうにか終えたが、耳が遠いこともあってぐったりした。
「年をとると何をするのも億劫だ、目はかすむ、耳は遠くなる、“我”ばっかり強くなる」と晩年の国定忠治は嘆いたが、まったくその通りだ。
ワクチン注射の際は、書類を細字のマジックペンで書いたのだが、転写式で2枚目に印字できていなかったので医院スタッフから「書き直して」と言われ、「転写式だなんてどこにも書いていないじゃないか、コピー機ぐらいあるだろうからコピーしてくれ」と、些事なのに声を荒げてしまった。好々爺どころじゃない、ただの頑固ヂヂイ、クソヂヂイ・・・自己嫌悪になってしまった。古人曰く「永らえば恥多し」、まったく情けない。
長老とは「経験が豊かで知徳のすぐれた指導的な立場にある人」だという。哲人、識者でもある。現場の第一線を引いたからといっても「長老」として敬意を表されたり顧問のような「御意見番」になれる人はごく一部だろう。何よりも人格者、尊敬される人でなければならない。
しかし、残念ながら世界の情報が行き交う今の世の中でも、誰もが敬意を表するような長老、人格者はいない。そもそも国や民族、さらに個人によって価値観、嗜好が違うから「絶対善」がない。沼野充義氏/ロシア文学者の「プーチン、スターリンを支持するロシア国民 独裁者でなければ統治できない歴史的大国の構図」(週刊エコノミストOnline 2022/3/31)から。
<ロシアの非国営独立系会社がロシア人に対して「人類の歴史上で一番偉いと思う人は誰か」という世論調査をしている。直近の21年5月実施で、1位がスターリンの39%、2位レーニン30%、3位プーシキン23%、4位ピョートル大帝19%、5位プーチン15%だ。
欧米や日本では、一般的にスターリンはヒトラーと並ぶ20世紀最大の極悪非道な独裁者といったイメージで捉えられているが、現在のロシアでは捉え方が全く違っている。85~91年のペレストロイカ(改革)期にはスターリン批判が行われたが、批判の中心にいたのは知識人だけで、ロシア人大衆や愛国的な一般のロシア人には関係のないことだった。
実際、その後のロシア国内での世論調査の結果をみると、スターリンの権威は目覚ましい勢いで復活していることに驚かされる。彼らは、第二次世界大戦を連合国の勝利に導いたのはソ連であり、人類への大きな貢献だとして(ソ連、スターリンを)誇りに思っている>
ロシアなど独裁国家には報道の自由、言論・思想の自由、公正な選挙もないから、国民は本音を隠す、事大主義で強者に従う、というのが大昔からの処世術になっている。そうしなければ収容所、刑務所送り、死刑、暗殺という制裁が待っているのだ。そういう事情を知らないと「世論調査」に騙されたりする。日本学術会議や日本ペンクラブに所属する学者はその手の「利口バカ」や「バカ利口」が多いようだ。警戒すべし。
産経2023/1/19新華社=共同「習氏、コロナ対策強化指示 春節控え、視察も取りやめ」は不思議な記事だった。ゼロコロナに失敗した習近平は、それを糊塗するために責任を病院などに転化し始めたよう。
<中国の習近平国家主席は21日に始まる春節(旧正月)の大型連休を前に、新型コロナウイルス対策を万全にするよう各地の病院、鉄道駅、農村などにオンラインで指示した。帰省や旅行でさらなる感染拡大が懸念されており、習氏は春節前の恒例だった地方視察を取りやめた。
習氏は18日、北京の人民大会堂と各地をオンラインで結び感染対策の状況を聞き取った。黒竜江省の病院に対して「医薬品の備えを増やし、重症者の治療を確実にし、医療秩序を保つべきだ」と述べた。福建省の福祉施設には「高齢者の集団感染を防げ」と求めた。
四川省の農村幹部らに対しては「農村は医療体制が相対的に弱い」として、帰省者の増加を受けた対策強化を呼びかけた。交通の要衝である河南省鄭州の高速鉄道駅に対しても「乗客同士の感染を最大限抑えよ」と指示した>
政策が成功すれば「俺の手柄」、失敗すれば「現場の責任」・・・独裁者は厚顔無恥でないと務まらないのか。日本的な美学では「成功は皆が努力したから」「失敗は為政者たる私の責任」となる。日本に生まれて良かったなあ、同志諸君!
第一級の戦略家、E.ルトワックが産経2023/1/19「到来した『日米3.0』の時代」で、安倍氏が撒いた自助自立国防戦略のタネが開花してきたと日本を称賛し、イケイケドンドンと鼓舞している。彼は危機を煽り、日本の目覚めを促し、米国主軸の安保体制に日本など自由陣営が奮起することを期待しているのだが、「褒めてその気にさせる」話芸は超一流である。氏曰く――
<岸田文雄首相とバイデン米大統領による今月13日の首脳会談は日米関係が新たなフェーズ(段階)に入った事実を鮮明にした。
戦後の日米関係を各段階に分けるとすると、現在は第3段階にある。第1段階は、安倍晋三元首相が登場する前の時代だ。当時は、両国の国益にかかわる政策を米国が一方的に決めていた。米国が決定内容を日本に通知することもあったが、通知しないことも珍しくなかった。(以下は要旨)
日本は米国の要求に同意できる範囲で応じてきたが、日本が独自に日米絡みの政策を立案することはなく、その体制もなかった。軍事力増強の要求にも「政治家が防衛予算を制限している」などと逃げることも多かった。
安倍氏が首相になって日米関係は第2段階に移った。独自政策で防衛問題に真剣に向き合い、インドとの関係を強化し、日米豪印の連携に結実した。安倍氏の革命的成果だ。ロシアとの北方領土交渉では失敗したが、日本を対米追従から米国と並び立つ存在に引き上げた。
現在、日米関係は第3段階に入った。私はこれを「日米3.0」と呼ぶ。米国から言われてやるのではなく、日本の国益と日米安保に照らして政策決定を下すようになった。実際、台湾有事の際は関与していくと表明し、日本、日米同盟、台湾の安全に大きく貢献している。
米国バイデン政権は内憂外患で弱体化しており、敵対勢力に付け入る余地を与えているという意味で、日本の安全保障にも影響する。だが、幸いにも露中はそれぞれ問題を抱えている。
プーチン・ロシアはウクライナ侵略で手一杯で、国力も衰え、アジアと欧州における脅威の度合いは1945年以降で最低になっている。習近平・中国はコロナ対策が破綻、ハイテク企業締め付けの失敗で逆風に立たされている。外交でも以前のように欧州から秋波を送られることはなくなった。
岸田首相が今回、訪米前に欧州を歴訪したことは、日本が欧州における中国の対抗軸になり得ることを示した点で意義深い。中国接近が目立ったイタリアが日英と次期戦闘機を共同開発するのも歓迎すべきだ。(聞き手 黒瀬悦成)>
日本など自由陣営が踏ん張っているから露中の暴発抑制になっている、皆で頑張ろう、ということだ。米国民主党ベッタリだった黒瀬記者も日本に召喚されて少しづつ産経脳になってきたよう。結構なことだ。
米国GHQ製憲法廃棄、自主独立=日本奪還まで、まだまだ課題は山積しているが、基本的な方向性は随分固まってきたようだ。戦時国債(無利子、償還期限なし、要は募金)で国民から浄財を募れば100兆円くらいはすぐに集まる。軍事力の強化、国民皆兵、徴兵制、核兵器開発(またはレンタル)、核シェルターの準備も進めるべし。当面、日本など自由陣営はイスラエルやスイスのようなハリネズミ国家を目指しつつ、経済包囲網と軍拡競争で中露北の金庫を空っぽにすることだ。
先の大戦で地球から植民地主義を一掃した日本は、次の大戦では共産主義を一掃すべし。先人も喜んでくれるだろう。世界は日の出を待っている。
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