日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

春の安曇野プランの算数、押し売り!

2016-04-05 17:05:21 | 算数
 昨日は母に電話をして、ブログに書いた「あさが来た」の場面の話しをしました。
すると、母が
「まぁ、親子やね。あの場面で同じようにお父さんのこと思い出してね。
新次郎さんの役の人は低くて、柔らかい声だから余計、お父さんと重なってね。」と
話しながら、涙声になっていました。

 同じことを思い出しながらドラマを見ていたのか、と思うと、
あるポイント、ポイントでふと出てくる、
家で育ったときの土台の感性なのだよなぁ~と思うことでした。

 桜だ、お花見だ、春休みだ~と、なんとなくいつまでも春めいていますが、
気がつけば、もう、始業式や入学式の頃ですね。

 ひとつ上の学年に進む子どもさんや入園、入学を控えた子どもさんは、
ドキドキの新しい春なのですね。

 さて、小学校の勉強でいちばん誤摩化しがきかず、できる、できないが見えやすいのが
「算数」という教科ではないかな、と私は思います。

 近ごろは、幼稚園や保育園でも数字を書いたり、唱えたりすることもあるようなので、
入学したての早い段階では、そんなに差がつかないように思えますが、
私が支援員として垣間みていた1年生での印象は、案外、差が出るのだなぁというものでした。

 数字を「さん!」といわれたら迷わず「3」、「はち」といわれたら「8」と書けるか、
口で「いち、に、さん、し、ご、…」と10までいえるか、
「ご!」といわれて、おはじきを5個とれるか、等々、算数の色々な場面で、

 1 素早くできる子
 2 自信なさげにする子
 3 とにかくするけれどあてずっぽう気味の子
 4 何していいのか呆然とする子

と4タイプほどの子たちが居たように思います。

 1のタイプはほとんど問題がなく、その後の足し算、引き算、文章問題も難なくこなしていきます。

 2のタイプの子は、実生活や遊びの中でも数の概念が子どもの中に育っていれば、
単なる、性格的に慎重だったり、心配性なだけで、問題をやっていく中で、
きちんと自力を付けていっていました。

 ただ、2のタイプでも子どもの中に数の概念があやふやだと、
とてももろい土台に立ってやっていることになります。
本人の中に遊びや生活の中で「4というのは!」と
頭の中にしっかり量と結びついていかなくては、
いつまで経っても、自信なく算数に取組むことになると思います。

 3のタイプの子は、問題を聞いていなかったり、
とにかく、早く何かしたくてうずうずしていたり、おはじきやキューブに触りたかったり、
算数以前のところでフライングしている可能性があります。

 また、実は、「ご!」といわれても
「●●●●●」や「」と
頭の中で数と量が一致していないことを誤摩化すために、
「わかってるんだけど、おっちょこちょいなんだよね!」という風に振舞っている可能性もあります。

 そんなたかだか、6歳児と侮るなかれ。
彼、彼女たちは自分が友だちに「あれ?できないの?」と思われないように、
振舞うことぐらいするものだと、低学年の子どもたちを見ていて私は感じました。

 4のタイプの子は、数も量も、数字も何も情報として、
子どもの頭の中で手をつないでいない子どもたちです。

 子どもたちは「こっちが多い、少ない」と言い争ったり、同じ数だけ分けっこして遊んだり、
ものを並べて遊んだりする中で、自然と数や量について身につけていきます。

 でも、このタイプの子どもたちは、同じ年の子どもと一緒にそういう遊びをしていても、
自然とは、数や量の概念が入っていかないタイプの子どもたちです。

 なので、極端な子では、1~10までの数字を思い出した順に書いていって平気だったり、
ひとつくらい抜けててもいいかな、と思っていたりします。

 このタイプの子どもたちには、教える側が、
まずは数字には量があることを遊びながら、意識的に教えていくことが必要だと思います。

 私の教室でやっている「安曇野プランの算数」は、
2のタイプの数の土台があやふやな子どもや
3のタイプのわかっているようでわかっていない子ども、
4のタイプの自主的には数の概念を獲得するのが難しい子ども、
そんな子どもさんが、算数っておもしろいな、と思ってくれる算数だと思います。

 具体物をとことん使って、子どもの中に量としての数を根付かせて、
そこから、頭の中で数を操れるようにしていく安曇野プランの算数は、
抽象的なものの考え方をしていく練習にもなると、私は思っています。

 もう、中学生なのに簡単な筆算も間違える、というお子さんや
小学校に入るけれど、数えることもできないというお子さん、
計算はできているけど、買い物もできないというお子さん、
いつまでも指を使って計算しているお子さん等々、
頭の中で数字と量が一致していないのかもしれません。

 スタートの春に、安曇野プランの算数をはじめてみてはいかがでしょうか

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする