日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

クリスマス交換会の思い出。

2016-12-05 22:20:41 | 発達応援
 早朝の仕事の帰りに、今が盛りのいちょうの木を見に、
同僚たちと行ってきました。

 いちょうは、黄金色に輝いて、葉がひらひらと落ちて、
辺り一面は黄色い絨毯です。

 その美しさと大木のパワーをもらって、
みんなとっても元気になりました。

 数十分前までの積込みのドタバタと自然の中の静寂は、
とてもいい、頭と身体の切換えになりました。

 中学校で支援員として仕事をしているときに、
毎年、12月になると支援クラスの中学生と支援クラスの小学校の子どもたちとで、
クリスマス会をしていました。

 それは、小学校から中学校にあがってくるときに、
知らない場所だとうまくいかない子どもたちもいたので、
少しでも顔つなぎをしておこう、ということや
中学生には誰かをもてなす、ということを肌で体験して欲しいこと、
懐かしい先生や1,2年前までいっしょに学んだもの同士の交流を図るための行事でした。

 そんな行事をしていると、
普段、支援クラスで通級の指導を受けているものの、
通常のクラスに在籍する子どもたちがのぞきにやってきて、
羨ましそうにみていることがありました。

 いつもはいっしょに机を並べて勉強しているのに、
どうして自分は仲間に入れず、強化の授業に戻らなくては行けないのか、
そんな不満をぽつりと言う子も中にはいました。

 そして、いつもは自分と同じように、
漢字を書き間違えたり、計算に四苦八苦している同級生が、
イキイキとアイデアを出して、教室のデコレーションをしていたり、
クリスマス会の軽食の準備をテキパキとしている姿に、
「私だって、できるのにな。」というようなことを呟くこともありました。

 中には、いつの間にか、率先して飾り付けをして、
おもてなしの準備をしている子もいるときもありました。

 支援クラスには、在籍させたくない、
そんな保護者さんの思いから、苦手な数学や英語、国語だけ、
通級のような形で勉強していた、出会った数名の子どもたち。

 ああ、みんな、活躍できる場所では、
自分で考えて、自分でやることを見つけてやるんだなぁ、
そんなことを思いながら、その風景を見ていたことを思い出します。

 どの選択が最も良いのかは、
だれにもわかることではありませんん。

 ただ、子どもにとっていちばんの選択はなにか、ということだけは、
はずしてはいけないよなぁ、と思ったことでした。

 クリスマスの声を聞きながら、
そんなことを思い出しました。