近頃、冬らしい南国。毎晩、母ちゃんの寝待ちしてる猫が一匹。
この戸が開いたら=母ちゃん寝る、の因果関係を理解している桜です。賢い賢い。
先日、たくさんの点の中からお手本の図形を探す「点群」という教材をお子さんとやっていました。
前回やったとき、お手本は正方形なのですが、ふと目についた点同士を結んでしまい、お手本の正方形と同じ形を見つけられませんでした。
そこで、今回は最初に「正方形の定義」ということを復習しました。
・辺の長さは全て同じ。
・四つの角は直角=90°。
お子さんがパッと答えてくれました。
そして、「こういう形ね!」と正方形を書き、「そうだね」というともう一つ書いてくれた形は「長方形」でした。
そこで「それは、正方形でなくて、長方形だよね」というと「いいの!四角だから!」と言います。
おー、どちらも「四角」という大きい括りでの見方ができるようになっている!と感心感嘆!
「でも、今は正方形を探すための手がかりを言ったんだから、四角ではなく正方形を描いて欲しいよね」というと「思ったんだけど、どうして正方形とか長方形とか違う名前がついてるの!」と質問されてしまいました。
そこで「ほんとだね、不思議だね〜。全部四角でいいのに!って思ったんだ?」というとお子さんがこっくりと頷きます。
「四角でいいよ!」とダメ押しするので、
「でもさ、全部『四角』だと不便じゃん。
例えば「男の子の名前は、日本中みんな『太郎』です」ってなったら、学校で『ねーねー、太郎くん!』って言ったらみんな振り向くよ!」と言ったら「きもい!」と言って笑っています。
「みんなにそれぞれ名前があるように、四角にも、それぞれ見た目でぴったりの名前をつけたんじゃない?それでそう呼ぼうって決めたんだよ。じゃないと『正方形書いて』って言ってもみんな色々な四角書いてしまって、説明するのが面倒くさくないかな?」というと「ほうほう」と一応納得してくれました。
以前は「これが正方形ね。」というと、
「わかった!正方形!」と復唱していたお子さん。
これまで、この子にとって学習は、目の前
に流れてきたことを素直に受け取るだけでした。
言われたことを自分で消化して理解し、自分が理解したことを表現して、更に「どうして?」「なんで?」と自分の思考を通した学習に変化してきたお子さんを頼もしく思い嬉しいことだなぁと思うことでした。