日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

祝福の子どもたち。

2014-10-14 16:35:43 | annonへの道のり
 台風一過、すばらしく爽やかな一日です。

 秋は運動会や体育祭に始まって、学習発表会や文化祭と学校の行事がたくさんの季節ですね。
行事の準備で急な時間割の変更などもあり、急な変化が苦手な子どもたちにとっては、
少し、ストレスのかかる時期でもありますね。

 それでも、何万という折り鶴を折ることになって、黙々とこなしていく才能を発揮したり、
変化への対応に慣れてきたり、行事が終わるとなんだか、ぐぐっ~っと成長を感じたりするものでした。

 文化祭を見に来ていたある保護者の方が、こんなことを話してくださいました。

 この子が生まれたとき、ああ、無事に生まれてきてくれてよかった~と思ったんですよ。
そしたら、この子は全然、言葉がでなくてね~。
「あー」とか「うー」とかも言わなくて。
「この子は一生、話すことはないかもしれないですよ。」ってお医者さんにも言われたねぇ。
そしたら、三歳くらいで「うーーーっ」とか唸るような声を出して、
そのときは、「わぁ!一生聞けないかも、と思っていたこの子の声が聞けた!」って、嬉しくてね。
でも、声が聞けたら、話してくれたらねぇ~って、思ってね。
そしたら、「いや!」とか言うようになってさ~。
もう、嬉しくて、嬉しくて。
今度はもっとしゃべりたくなるのよ~。
初めは声が聞けたら、もういい!って思ってたのにねぇ。

 そんな話をにこにこしてくださいました。

 そんな風に、愛情をたくさんもらって、
大事に大事に、大切に大切に育てられた子どもさんを預かっているんですね、学校という場所は。
(そうでない場合もあることは、承知していますけどね、悲しいことに。)

 目の前にあらわれる、色々なタイプの子どもたち。
でも、いつもこの保護者の方の話を思い出します。

 目の前にいる子どもは、どこのお家でも「わぁ~、生まれた~。」と祝福を受けた子どもたちだよ~と。

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