日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

読まないとわからない。

2015-07-10 22:54:09 | 日記
 早朝の職場で、
「3分早歩きして、3分ゆっくり歩くといいんだって。
私たちの荷物引っぱりって、そうだよねー。」と前向きな意見。

 時間がないので、荷物の場所へは早歩き。
荷物は重いので、どうしてもゆっくり歩き。

 だから腹が減るのかな。

 色々言われている、『絶歌』が近所の本屋に並んだので買って読みはじめました。
もう少しで読了。

 あまり構えた気持ちで読みはじめた訳ではなく、
ただただ、そこに書いてあることが、
書いた時点での作者の気持ち、振り返った真実だったのだろうな、と
淡々とした気持ちで読みました。

 それと同時に、書かれていることが、
想像を絶することかと言えば、
実は、過去に接してきた子どもたちの中には、
似たたぐいのことを感じさせる子どもたちが居たな…、と
何人かの子どもたちの顔が浮かび、少し息苦しい思いもしながら読みすすめていきました。

 自分が想像もしないことを言い出す子ども。
そんな子どもたちは、おとなしく、目立たずに、
でも、どこにでもいます。

 そしてその言動は、先生方が眉をひそめるようなことだったり、
「そんなこと言うもんじゃない!」と頭ごなしに怒られることだったりすることもありました。

 そんな様子を
眉をひそめて聞かない振りをしたり、
ただ、自分たちの常識の範囲で怒ることの無意味さを思いながら聞いていました。

 保護者の方に、そういう話しをすることもありましたが、
小さな頃から時々、そういう突飛なこというんですよ、と
微笑ましいエピソードにすり替わることがあったり、
またか、と落胆して終わってしまったり、
なかなか、一筋縄ではいかないことでした。

 そうはいっても自分もその子の話しを一通り聞きながら、
それはやってはいけない、ということを
説得力のない言葉で子どもに繰り返し話すくらいしかできず、
空虚な気持ちになったものでした。

 子どもたちによる理解ができない事件は、
残念なことに今も起きています。

 この本を読んでも、そのことを理解する術にはできません。
でも、私が関わった子どもたちの陰を思わずにはいられないこの本は
私には読む意味があったと、思わずにはいられないのでした。

 

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