関東では、この三連休は良い天気に恵まれ撮影日和が続いた。春のお彼岸ということ、また年度末に当たることもあり、中々時間が思うように取れない中、この日和に誘われて東海道線へ出向いてきた。
この春のダイヤ改正で生まれた、東海道線を日中堂々と下るEF64を撮影するためである。今や、貨物機のロクヨンは、長野や新潟にはいない。少し前から、稲沢改め「愛知」区へ集中配置されている。愛知区は、東海道沿線にあるから、中京地区では、東海道線の日中走行は日常であったろう。もっともあくまでも、中央西線へと向かう列車が見られるだけで、後は、変運用で見ることができていた。しかしこの度、関東での仕業を終え愛知区へ帰区する際、午後東海道線を下る貨物列車のスジに充当された。(逆に上り列車は今まで通り深夜帯の列車に充当)
当然のことながら、定期運用であるから毎日昼間に湘南地区でロクヨンが見られる訳で、この話を聞いた時は、何だかミスマッチのような気がしてならなかった。海、湘南、温暖は、ロクヨンには最も似合わない言葉だ。そんな未だに国鉄を引きずっている固い頭のアントンKだが、今日は、そのロクヨンを見届けようと、久しぶりに早川のみかん山に入った。風が吹くとまだ肌寒く感じたものの、紅梅や白梅が咲き乱れ、この地もいつの間にか春真っ盛りの状況で、青い海に点在する漁船が光って眩しい。そんな中、定刻「ピッ!」と甲高いホイッスルが聞こえロクヨンがトンネルから姿を現した。特有のブロア音を響かせながら鉄橋を渡っていった時、昔ここで同じように撮影した、EF62の荷物列車のことを思い出していた。
どちらも、山を降りた電気機関車。時代は繰り返すということか・・・
******************
2014(H26)-03-23 3075レ EF641028 JR東日本/東海道本線:早川-根府川