現在も篠ノ井線には上下数本の貨物列車が設定されているが、使用する機関車は平成生まれのEH200に変更されている(一往復EF641000の運用有り)。このEH200になかなか魅力を見い出せないでいるアントンKだが、今後色々な場面で出会う機会が増えれば、思いも付かない気持ちに変わってくるかもしれない。
掲載写真は、当時(1997年)集中的に撮影していたEF64の0番代。現存している1000番代より、同じ形式ながら形態が随分と違っていて、こちらの0番代の方が好みだった。優等列車を牽引して脚光を浴びるというよりは、貨物列車を2台手を組んで山奥を黙々と走る地味な機関車のイメージがあり、そういった縁の下の力持ちのような存在がまた好きだった。晩年、ヘッドマークを装着して寝台特急「あけぼの」まで牽引するところまで上り詰めたが、あくまでもつなぎの運用のようで長続きはしていない。
現在唯一の0番代である37号機は、どんな状況なのだろうか。このまま自然消滅するのではなく、現在の茶色一色を元通りの塗色に戻して最後の花道を飾ってもらいたいと思うのは、アントンKだけではあるまい。
1997-02-14 5462レ EF6424+62 JR東日本/篠ノ井線:聖高原付近