今年の春のダイヤ改正はいつになく早く感じた。確かに昨年は3月でも下旬の26日だったはず。そんなつもりで今年もダイヤ改正日を迎えようとしていたが、今年は3週間も早い3月4日だった。この時期の三週間は何かと多忙な時期で忙しなかった。とかく近年時間の経過が高速化してしまい、その日暮らしをして、ふと気が付くともう一週間経っていると、時間を後追いすることが多くなってしまった。まあこれも時代とともに、自分の年齢や置かれた環境とともに少しずつでも受け入れていかなければならない。それでも、こうやって好きな趣味の時間を持つことができる有難みを痛感している今日この頃なのだ。
今月のダイヤ改正を受けて稼働が止まった機関車がいる。JR貨物愛知区に最後まで国鉄色として残存してきたEF641019号機だ。一年前の改正後は、ロクヨンセンに関して、1012/1014/1016/1019の4台の国鉄色機が最後の活躍をしてきたが、この1年で1台、また1台と徐々に消えて行った。そして最後の1台1019号機が数カ月の間孤軍奮闘してきた訳だが、このダイヤ改正後ついに休車に追い込まれたようである。
掲載写真は、アントンKにとって最後の走行写真となってしまったEF641019号機。ボロボロという表現はしたくないが、かなりくたびれている姿を見て心が痛む。まだアントンKの中では、ヨクヨンセンは新しい機関車という概念が未だに支配しているが、現実にハッと気が付くと、それだけ時間が経過してしまったのかとどこか切ない、やるせない気持ちになってしまう。
2017-02 3088レ EF641019+1011 JR東海:中央西線にて
ついこの間撮影した!と思えるロクヨンセンのデビューの頃の写真を続けて載せておく。
まさにこのEF641000番代は、当時EF16を駆逐するために生まれてきた憎き機関車だった。EF16のような薄暗い運転室ではなく、緑色に計器類が運転室に浮かび、真新しい塗装の匂いとコンプレッサーやブロア音に、これが最新の電機という強烈なインパクトを受け、未だにその印象は拭えない。
これで、残されたEF641000の国鉄色機は、JR東日本の数台を残すのみとなる。
1980-09-10 660レ EF641001+EF15191 上越線/石打駅にて