この季節になると、冬型の気圧配置が現れ北国では雪が降り出しているようだ。寒気が日本列島に流れ込むと、さらに雪が降り続くのだろう。相変わらずの暖冬傾向のようだが、今年も散々味わった爆弾低気圧が猛威を振るう冬になるとも限らない。雪国に雪がないのも困るだろうが、何事も行き過ぎず穏やかな年の暮れになって欲しい。
現代ではスキーヤーも減少の傾向と聞くが、80年代では、スキーもピークを迎え、冬のシーズンには多くの臨時列車の運転があった。シュープール号に代表される列車たちだが、趣味的に面白いこれらの列車たちも、高速道路の延伸やブーム終息などで年々減少、華やかな時代は静かな幕引きとなるのだ。アントンKも、この手の列車は好んで撮影に出ており、成田初詣臨が終わった後、毎年決まって長野、新潟方面に行っていたことを思い出す。
掲載写真は、シュプール号の前身とも言える20系客車を使用したスキー臨。シーズンになると、ほぼ毎週末この夜行列車の設定があったと記憶している。民営化を直前に控えた国鉄時代最後の団臨運用ということになる。夜明け間もない撮影となり、とにかくカメラが持てないくらい寒くて寒くて、列車までがしんどかった記憶が鮮明だ。今では新線に切り替わり、跡形もない旧潮沢信号所にて撮影。ここから一気に高度を上げていく篠ノ井線は魅力的だった。
1987-01-10 9805ㇾ EF6418 20系10車 篠ノ井線:潮沢信号所にて