この時代、首都圏でも急速に数を減らしていったEF10を追って地方に遠征した。何も解らず、ただ車両配置表を持って、目的の電機を追い求めていたが、結果としては思うように撮影出来ず、厳しい現実を見た感が強い。飯田線と身延線とは、それぞれ撮影に行くことが出来たのだが、撮影地も良く調べずに動いて効率も悪くなり、それなりの成果しか得られなかったことを画像から思い出している。
今回は、身延線へと出向いた時のもの。飯田線と同じようなEF10でも、一次型や丸い二次型が最後の活躍をしていた。スカ色の旧国電に乗り、ロケハンしながら途中下車してカメラを構えるという古典的ともいえる撮影スタイル。行き当たりばったりのポイントで構えていると、丸い車体のEF10がのんびり近づいてきた。
1976-07-27 1690ㇾ EF10 19 身延線:甲斐岩間-久那土