古い画像を整理していくと、忘れかけている撮影画像も多くなってしまった。あれほど気持ちを入れて何度も出かけても、思うように撮影出来ず悔しい想いは数知れず経験しているが、そんな想いは思いのほか記憶から遠のいていて忘れているものだ。残された画像を見て思い出し、ふつふつとあの時の気持ちが蘇りそうになる不思議な感覚になるのだ。アントンKの場合、特に音楽との絡みが多く、あの楽曲のこの部分を聴くと必ず目の前に現れ思い出す光景があり、懐かしさが全身を襲いかかってくる感覚になってしまう。普段は全く意識になく、忘れているはずなのに不思議なものだ。
鉄道撮影を初めて間もない時代は、今にして思えば、周りの友人たちの影響が大きく、アントンKは、よく青梅線の撮影にも同行していた。もちろん当時のED16という古い電機の魅力に捕りつかれたこともあるが、比較的都心から近くアクセスしやすかったことや、風光明媚と言える沿線風景、そして何より撮影対象の貨物列車の本数の多さが何度も足を運ぶことになった最たる要因だ。今回は、当時の古いものから1枚掲載。軍畑という駅の手前にある鉄橋で、駅から近く撮影に行った時は必ず立ち寄った思い出のポイント。当時はご覧のように山側には手摺りがなく、車両の足回りまで綺麗に写せる好ポイントで、正面がちを含め、色んな角度で撮影出来た事を思い出す。ある時は、地元のお年寄りとこの鉄橋を渡って対岸に・・なんて今にすれば暴挙な行動も日常だったのだ。当時では珍しく、サイドから鉄橋の高さを狙った構図で撮影している。機関車もそうだが、後に続く貨車(ホキ2200)も懐かしく思い出す。
1976-04-18 5178ㇾ ED16 2 青梅線:軍畑-沢井
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