鉄道趣味に関わっている時代によって印象がまるで違うのが、EF62という電気機関車ではないだろうか。ロクニは、紛れもなく信越線用として生まれた機関車ではあるが、晩年ご存知のように、東海道線を荷物列車けん引車として走ることになり、イメージもかなり変化した機関車だろう。アントンKにとっては、もちろんロクニは山の機関車として印象が変わらなかったから、里に下りてからの東海道での活躍ぶりを見て少々胸が痛んだ。いきなり高速で西へ東へと、片道1000キロ以上の道のりを爆走させられていたからだ。実際、頻繁に機関車故障を起こしていたと聞いているが詳細はわかっていない。
軸配置C-C型というある意味特殊な電機であり、その魅力も多々語れるほどあるが、やはりロクニは今でもロクヨンと並んで山の機関車であると思いたい。
掲載写真は、本来の仕事場、信越本線を行くEF62たち。中線に待機していた貨物列車の横を、荷物列車が入線してきたシーン。荷物列車というと、どうしてもゴハチ=東海道と思いやすいが、主要線に走っていた荷物列車は、各地で色々な機関車にけん引され、信越線ではEF62重連で山越をしていた。碓氷を筆頭に、信越北線も山が深く、また豪雪地帯でもある。はたまた海岸線をいく信越線は、全く違った印象を持っていた。
1979-02-15 荷4047ㇾ EF6248+45 信越本線:黒姫駅にて
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