何かとこの時期は公私ともに多忙となり、趣味活動が滞って精神的に追い詰められた状況となり、日々の充実を感じるケースが減ってしまい辛い。そういった意味では、コンサート会場に行き、音楽に集中している時間は、とても幸福に感じる。日常の雑多な事柄から一時でも離れて、別世界へと誘われれば、心の充電はチャージできて、次へと進める気がしてくるのだ。
そんな中、夕日とともに列車撮影がしたくなり、合間をぬって東北へと行ってきた。昔から続いていた撮影スタイルは、今やかなり変わってしまった。これは自分自身でも驚いていることだが、被写体は昔から変わらずとも、求める写真や撮影の意気込みが少しずつ変わったと思っている。最近よく「撮影する被写体がない」と耳にするが、アントンKはこの時代になってもそうは思わないのだ。何も鉄道に限ったことではないが、撮りたいと思えるものを素直に撮影していきたいだけだ。
今回は東北へと向かえば、カシオペア紀行の運転日でもあり、また秋田では蒸気機関車の運転もあるようで、話題には事欠かないが、どうも心境とは解離しており、のんびりと海岸線に伸びる鉄道風景を堪能することにした。あまり経験のない五能線は、とても美しい路線。四季おりおりの風情ある情景は、心を和ませることだろう。日没時刻が近づいた時、ちょうどうまい具合にリゾート列車がやってきた。写真は心を写すと言われるが、本当かもしれない。
2018-10 8525D リゾートしらかみ JR東日本/五能線:追良瀬付近
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