アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

東北ブルトレに燃えた頃

2012-09-20 08:52:36 | 鉄道写真(EC)

今年は、春のダイヤ改正で「日本海」が季節化され、春のGWと、夏のお盆の時期のみの運転となった。にわかにファンの中では、雑誌等のアオリも手伝って北東北が静かなブームになっているようだが、いよいよ国鉄時代の面影を引きづったブルートレインと呼べる列車は「あけぼの」だけとなった。実際秋田~青森地区は、これらの撮影に適していて、青森行きの下り列車の撮影は通年可能だが、上り列車については、「日本海」が季節化された現在、「あけぼの」のみとなり、しかも夏至の頃しか走行撮影は困難となっている。

今回掲載したものは、ちょうどフィルムカメラからデジタルカメラへの移行期間の2006年に撮影した「日本海」号。過去訪ねた撮影地も、すべてデジタルカメラで撮り直しと勇んでいた頃のもの。この年は5月から9月まで、毎月青森まで出向いている。まだ東海道ブルトレも現役のこの時代、そんなに同業者も見かけることなく、のんびり車を走らせゆったり撮影できた思い出がある。この夕方青森を出る4002レは、夕日に染まる光線が最高で、これをあちこちで撮りたくて何度も通ったといっても過言ではない。

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2006(H18)-09-08  4002レ EF81102 日本海   奥羽本線:大釈迦-鶴ヶ坂

                                     Nikon D2Xs  Nikkor 70-200mm f.2.8G(1)


ロクイチの「レトロ横浜」号

2012-09-18 08:51:31 | 鉄道写真(EC)

東海道線からブルトレが消えて久しいが、来月1日だけの限定で復活するようだ。今どきだから、イベント列車は仕方がないとして、何のトラブルもなく運転されることを切に願いたい。

掲載写真は、それとはまったく関係ない、ロクイチを使用した「レトロ横浜」号。これもイベント列車だ。当時の手帳を見ると、この列車を連日撮影している。ちょうど一週間前に1号編成を使用した御召列車が、山田線~釜石線を走り、その関係か、ロクイチ自体も、綺麗に整備されていたのが印象的だった。一般型客車を使用した列車を「レトロ・・・」と呼ぶようになったのは、このころからかもしれない。

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1997(H9)-10-11  9322レ レトロ横浜  EF5861  ハハフX7   東海道貨物線:割畑-鶴見

                                   Nikon F5   Nikkor  180mm F2.8D  RVP+1/3


ふたたび「出羽」復活か?

2012-09-16 08:47:28 | 鉄道写真(EC)

新鶴見の朝練時にお会いするお仲間から、「出羽」の運転についてのニュースが飛び込んできた。

古くは、DCの急行「出羽」として記憶しているが、その後、「あけぼの」の補完的役割にも思えたブルトレとしても運転されていた時期がある。上野~秋田まで結んでいたこの「出羽」だが、今回1回限りの復活がありそう。運転時刻等、詳細はまだ不明だが、都合をつけて撮影に出向きたいものだ。

今回掲載するものは、DD53を使用した「出羽」号。ばんえつ物語号の12系を使用したイベント列車。悪天候だったが、珍しく新幹線で新潟に入り、駅レンタカーで2日間追いかけて撮ったときのもの。あらためて写真を見ても、暗くて背景の日本海は大荒れ、強風に悩まされたことを思い出す。

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2007(H19)-04-14  9813レ  出羽  DD532    JR東日本~羽越本線:府屋-勝木

                                     Nikon D2Xs  Nikkor 80~200mm F2.8D(N)


スヴェトラーノフのライブCD

2012-09-14 08:41:41 | 音楽/芸術

最近久しぶりにまとめてCDを手に入れたので、その中から気に留まったことを記載しておこうと思う。

いつも偏った買い物をしてしまうが、今回は、スヴェトラーノフのライブ音源のCDに触れずには要られない。どちらもスウェーデン放送交響楽団を振った80~90年代の演奏で、録音も非常にクリアなので嬉しい。特に、度肝を抜かれたのは、サン・サーンスの交響曲の第3!「オルガン付」のタイトルで有名なこの曲を、いわゆるスヴェトラーノフ節で全曲貫いている。通常聴かれるこの曲のテンポより、はるかに遅く、であるから、オーケストレーションの細部が浮き彫りになり、すべてのパートの意味というものが明らかになる。時として力づくの演奏を披露するスヴェトラーノフではあるが、この演奏では、むしろその逆で、最強奏部においても、深く大きく重厚であり、感動を伴う。特に、第2楽章の2部で、オルガンと一緒にオケが演奏する部分では、ティンパニの雄弁さや、管楽器の暖かさが心地よい。これを生演奏で聴けたなら、どんなにか感動できるだろうと、想像するだけで身震いしてしまう。フランス音楽からは対極にあるかもしれないが、今まで耳にしたこのシンフォニーの演奏の中では、間違いなくトップ3に入る。いやトップかも!

 


横軽の秋~コスモス畑にて

2012-09-12 23:25:40 | 鉄道写真(EC)

まだ相変わらず暑い日が続いているが、はや9月も中盤、今年も年末に向けて物凄いスピードで駆け抜けていくように思える。そんな中いつもこの時期になると、柄にもなく季節感のある写真を撮りたくなる。春は、桜や菜の花を、秋には、たわわに実った黄金稲や、すすき、それにコスモスか・・

コスモスといえば、碓氷峠が廃止になる前、旧丸山信号所付近にコスモス畑があり、EF63を絡めて色々撮影させて頂いた思い出がある。聞けば、このコスモス畑は、なんと鉄チャンがコスモスの種を蒔き、綺麗に咲きそろうまで育てられたのだそうだ。とうとう最期まで、その鉄チャンにはお会いすることができなかったが、一ファンが、ここまで真剣に管理していることにいたく感動し、有難く撮影させて頂いたことを思い出す。毎週天に合わせるかのように、出張スケジュールを調整し、就業時間の前が今でいうとことの朝連タイムということになる。一番光の良い日の出から2時間くらいが勝負で、あとは何事もなかったかのごとく撤収となる。

この日もそうだった。ようやく朝日が立ち上がり、寒いくらいに「キン」とした空気の中で、コスモス畑に光が差し始めた頃、はるか彼方からロクサン重連のブロア音が峠に響き始める。それまで、小川のせせらぎや、小鳥のさえずりしか耳にできなかったこのコスモス畑に、ロクサンがゆっくりゆっくりと近づき、ついには、特有のブロア音に辺りは充満する。そしてロクサンにご挨拶のごとくシャッターを切ったのだ。

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1994(H6)-10-15     3004M  あさま4号  EF634     Nikon F4E  Nikkor 85mm F1.4S  RVP+1/3