杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

もしも昨日が選べたら

2006年10月04日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2006年9月23日公開

≪人生なんて、自由に操れる。と、信じていた。≫

会社で出世することが、幸せへの近道だと信じ、家族よりも仕事を優先してきた建築士のマイケル(アダム・サンドラー)。 ある日、家庭での煩わしさ解消のために電化製品の万能リモコンを手に入れるが、それは人生までも変えてしまうスーパーリモコンだった。 

アダムのコメディだから気軽に笑ってお終い、との予想を小気味良く裏切って、泣かせ所もしっかり用意されたハートフルな仕上がり

マイケルに万能リモコンを渡す怪しげな従業員のモーティ(クリストファー・ウォーケン)が実にとぼけた味わい。彼の正体は最後で明かされるが、これは大体予想がつくというもの。「スリーピーホロー」での首なし騎士や「シークレット・ウィンドウ」の主人公モート→モーティを連想して別の意味で感情移入している自分がいた

最初から下ネタやピー言葉が満載なのに厭らしくないのは
特に犬(達)とあひるのぬいぐるみのシーンは爆笑。


マイケルの妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)は美しいし、二人の子供ベンとサマンサがまた可愛いんだなこんな家族に恵まれているのにどうして身近な幸せ、家族の願いに気付かないのか歯痒くなってしまうけれど、そこがストーリー運びだもんね

都合の悪い時間をすっ飛ばしてご機嫌だったマイケルが、お利巧なリモコンが勝手に「学習」してどんどん人生を進めていくのに気付き青くなる後半、父親との最後のシーンや病院での息子や家族との会話は泣かされる。が、しっかり笑いのツボを仕掛けておく当りはまさにコメディ作品

妻の再婚相手ビル役にショーン・アスティが出ている。

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