杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ブラック・ダリア

2006年10月18日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2006年10月14日公開

誰もが、逢ったこともない死んだ女に溺れていった・・

1947年1月、LAで起きた衝撃の惨殺事件。被害者は女優志望の女性、黒髪でいつも黒のドレスを着ていた彼女を、人は「ブラック・ダリア」と呼んだ。
捜査に当った二人の刑事、バッキーとリーは謎を解く二つのカギに辿り着くが・・

ボクサーとしての才能が警察で高く評価され、政治的に利用されることで地位も手にする二人はそのスタイルからファイアー(リー)とアイス(バッキー)と称される。リーの同棲相手ケイ(スカーレット・ヨハンソン)との微妙な三角関係やバッキーがのめり込んでいくマデリン(ヒラリー・スワンク)の事件への関わりなど、物語は複雑に絡み合い、最後に一気に解けるのは悪くない。

「サンキュー・スモーキング」でみせた、飄々としたアーロン・エッカードの演技はここでも陽の部分で楽しませてくれるが、今回はよりシリアスで陰のあるキャラである

ジョシュ・ハートネットの出演作は殆ど観た事がないかも「パールハーバー」「ハリウッド的殺人事件」「シン・シティ」・・・どうも好みの範囲外。
でも「恋する40days」は前々から興味は持ちつつレンタル棚を行ったり来たりだったので、次回の候補作にしよっと

ヒラリー・スワンクが美人という設定はちょっと納得いかない彼女の口元と顎のラインがどうしてもダメいかつい女のイメージ強くて「ミリオンダラー・ベイビー」はしっくりキャラに合ってたんだけどな~。

権力に擦り寄ったり、事件を揉み消したり、ご都合主義的な生き方の二人はヒーローではないし、絡み合った謎も、インパクトのあるマデリンの家族の紹介で既に臭いプンプン。でも並行して起きた二つの事件の解決のスピード感はけっこう好き。

エロもグロも過剰というほどはなく、適度に楽しみつつ、不条理な世の習いでラストまでうやむやにぼかして(あれで良いのか?)確かに大人の映画だ

尚、ブラックダリアというのはアラン・ラッドとヴェロニカ・レイクの主演映画『ブルーダリア』に準えて呼ばれたとのこと。

<以下はネタバレ抵触>
死体の内臓を抜くってことはやっぱりアレしかないっしょ実際そういう趣味なんだし。なのにどうして空き地に本体を捨てたりしたんだろ?その辺の細かい事がよくわからんです。

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