杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

恍惚の人

2006年10月17日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
今夜の日テレのドラマSP

ついチャンネル合わせたのが何とやらで、ツヨポンのドラマは録画にしてこちらを見ちゃった。

有吉佐和子の不朽の名作が現代に甦る・・というタイトルは今、ラレ欄で目にしたけど まさに高齢化社会の今に相応しい見応えのあるドラマ。
というか・・以前に騒がれた時は孫の世代かもっと若かったんだよな~それが今や、介護する側にならんとするお年頃。専ら嫁の気分で見てる自分。

昔は辛く当られた義父の世話、それも呆けてる徘徊老人というのはかなりの負担。然も夫は会社人間で面倒なことは押し付けて当たり前の顔。義妹は、本当に大変な事態を察するやさっさと逃げ出すし、唯一の救いは優しいできた息子の存在。

ややご都合主義的で、奇麗事っぽい進行(妻が最期まで看る覚悟を決めた途端、そう来るか!の展開はなんだかなぁ)だけど、それでも家族の負担は察するに十分かも。義父役の三国連太郎がつい釣りバカのスーさんに見えてしまい、「あれ~スーさんってば・・」と涙が出ちゃう

本人を前に病名やら老人ホームやらの会話はいかがかと思うが、介護する家族の側からの視点で描かれているので仕方ないか?

親ならずとも自分が子供に還っても不思議じゃないご時世。せめて特養施設がリーズナブルで待機期間もなく利用出来たら良いのにね。そして家族も世間体を気にせずにいられて、ということは、私達が老いることは恥ではないという認識を持つことと、どんな状態でも人の尊厳を認めることをしっかり教育されていたら・・ってことなんだけど

結局は家族の絆と愛情次第ですかねぇ

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