2022年2月4日公開 イギリス 122分 PG12
アメリカのCIA本部に緊急情報がもたらされた。あらゆるセキュリティをくぐり抜け、世界中のインフラや金融システムなどを攻撃可能なデジタル・デバイスが南米で開発され、その途方もなく危険なテクノロジーが闇マーケットに流出しようとしているのだ。この非常事態に対処するため、CIAは最強の格闘スキルを誇る女性エージェント、メイス(ジェシカ・チャステイン)をパリに送り込む。しかしそのデバイスは国際テロ組織の殺し屋の手に渡り、メイスはBND(ドイツ連邦情報局)のタフな秘密工作員マリー(ダイアン・クルーガー)、MI6のサイバー・インテリジェンスの専門家ハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)、コロンビア諜報組織の心理学者グラシエラ(ペネロペ・クルス)と手を組んで、世界を股にかけた追跡戦を繰り広げていく。やがて中国政府のエージェント、リン(ファン・ビンビン)もチームに加わるが、彼女たちの行く手には想像を絶する苦難が待ち受けていた……。果たして第三次世界大戦を阻止することができるのか——(公式HPより)
世界各国の凄腕女性エージェントによるドリームチームの活躍を描いたスパイアクションです。めまぐるしく敵味方が変わる展開もスリリングで話に引き込まれていきました。
麻薬カルテルと国際テロ組織の取引がこじれ、銃撃戦となったどさくさに、コロンビアの特殊工作員ルイス(エドガー・ラミレス)が取引商品のデバイスを持ち去り、CIAに300万ドルで取引を持ち掛けます。デバイス回収を命じられたメイスは男性諜報員のニック(セバスチャン・スタン)とパリへ行き、新婚夫婦を装ってルイスに近づきますが、BNDの諜報員マリーにバッグを盗まれてしまいます。メイスはマリーを追いますが逃げられ、ルイスを追ったニックは殺されてしまいます。ちなみにこの時点でメイスとニックは恋人同士の関係でした
マークス長官(ジョン・ダグラス・トンプソン)から単独で動く許可をもらい、イギリスへ向かったメイスは、親友のサイバー専門家ディジに協力を求めます。早速マリーとルイスの情報を得てルイスの滞在するホテルに向かった二人は、彼が心理学者のグラシーといるところを押さえますが、マリーもやってきます。その時、何者かの襲撃に遭いデバイスは奪われルイスが殺されてしまいます。彼は死ぬ前にグラシーにデバイスの追跡機能のある携帯の認証を与えます。以後はグラシ―でなければ携帯を使って行方を追えないわけね。
ディジはメイスとマリーに共闘を提案し、怖れを成して家に帰らせてと訴えるエージェントではない心理学者(一般人)のグラシーも説得して4人でデバイスを追い、見事な連携プレーで取り返します。
CIAのマークス長官にデバイスを渡しミッション完了と祝杯をあげる4人でしたが、マークスが射殺されデバイスが奪われたことで彼女たちに嫌疑がかかります。マークスを殺ったのはアジア系女性。敵か?5人目登場です
2日後に上海で行われるオークションにデバイスが出品されるとの情報を掴んで上海へ飛んだ4人は、会場に入り込んで出品されている壺の中にデバイスが隠されていることを突き止めます。会場で死んだはずのニックを見て驚くメイスに、彼は裏切りを伝えます。ニックにデバイスを奪われ警官隊に包囲された4人を救ったのはオークションで進行役をしていたリンでした。彼女は中国政府のエージェントで、ニックの共謀者がマークスだったと教え、ニックには偽物を渡したと言います。
しかし、それを知ったニックと手下の急襲に遭い、人質に取られていたディジの夫とマリーの上司が殺され、グラシ―の家族も危うくなります。仕方なくデバイスを渡すことになり、ロック解除方法を知るリンが連れ去られます。悲しみを押し殺し、リンが隠していた武器を携えてニックのアジトに向かう4人はすっかり闘う女の顔をしています。激しい銃撃戦の末、マリーはニックに撃たれて負傷しますが、ディジがデバイスを破壊します。メイスのピンチにニックを撃って助けたのは銃の扱いに不慣れなグロシーというのもある意味お約束ですね
数ヶ月後、何故かニックは昇進していて、メイスは追われる立場になっています。 どうも上層部の闇があるらしいぞ。
ニックが家に帰るとメイスがいました。彼女は「355」(18世紀アメリカの独立戦争時代に実在した女性スパイのコードネーム)の話をし、氷に入れた毒で彼の自由を奪い、殺さないけれど一生閉じ込めておくと告げます。愛する者を奪われたリンやディジやマリーの立場ならさっさと殺してと思いそうだけどな~~
ニックの家を出た5人は別れの挨拶をしながらも再会を示唆して別々の道へ去っていきました。
デバイス奪還のためにそれぞれの組織からやってきた女性エージェントたちが、敵の敵は味方とばかり、チームを結成して国際テロ組織から世界の平和を守るために立ち上がるお話。キレキレなアクションもカッコ良かったですが、オークション会場に登場した時のドレスアップした姿も美しかったな