北が千春なら!
南は剛だ!
過去の記事「逆流」長渕剛
の項でも書いてあるけれど…
https://blog.goo.ne.jp/aoi-tuki-no-waruz/e/b77a067ff87ab7e926498b9661747f1c
高校の時
文化祭に出る!
と思ったきっかけ…
自己顕示欲の強さが
引っ込み思案の恥ずかしがりを
上回った瞬間だったんだね
「負けられない」
「負けるわけにはいかない!」
という一念。
松山千春旋風に押され気味な世の中!
我、応援する
長渕剛、ここにあり!
だったのだ
文化祭の出演希望が校内に
発表され、
1年、2年と我が校の文化祭の
音楽レベルを
測っていた僕。
ある意味したたかだった。
2年生の時 クラスの仲間に、
「来年は出る!文化祭に出るよ!」
自信が確信となった。
(やれる!負けない!僕のレベルなら、全然太刀打ち出来る!)
そう、思ったら武者震いが起きた。
文化祭には
出来レースがもう、存在していた。
学校祭実行委員の中にも
出演するやつがいた。
実行委員長だ。
学校祭の出し物は
フォーク系と
ロック系と
ステージと、時間帯を分けて
実演する運びだった。
僕はフォーク系。
アコースティックギターだけで勝負だ!
風紀委員会と
その顧問の先生が
検閲ならぬ
出演者のステージ衣装のチェックが
入った。
いわゆる、変な服装を着て…
雰囲気の悪い…
教育的指導が必要な服装なのかをチェックする
ってやつ…
僕は中村雅俊さんの
「俺たちの旅」の時のような
服装で学校祭のステージに臨む事に
していた。
無難な服だから
指導を受けることもなく…
さてさて僕が気になってたのは
出来レースがある
実行委員長の動静。
彼は
松山千春をやるらしい
「季節の中で」
ちょうど大ヒットしていて
誰しも知らない人はいない
世間の追い風が味方する
少々の事ではコケないだろう
と計算が立つ
そこだけでもアドバンテージがあるわけで…
僕に敗色濃厚の影が…
負けられないのに…
別に出演する実行委員長と張り合うわけじゃないんだけど…
ここに来て
勝算の薄さを実感し始めた。
それが不安となって
僕はだんだんビビリ始めた。
♪うつむきかけたあなたの前に
静かに時は流れ
めぐる巡る季節の中で
あなたは何を見つけるだろう…
なに?
俺に言われてるみたいやん
実行委員長がリハーサルで歌ってた。
ステージ演奏順番も
当然実行委員長はトリだった。
僕はその前。
前座扱い。
ま、せいぜい
実行委員長に花を添えてくれ
ってな感じの扱いだった。
しかしながら
僕に味方する
少数の実行委員が精一杯の力を貸してくれた。
照明で音響で
僕のステージをもりあげてくれた。
そして文化祭のステージは幕をあけた。
僕のステージは予想に反して
大盛況だった。
しかしながら…トリを飾った実行委員長のステージはというと…
ステージ演出に用意された風船や紙吹雪は虚しく
松山千春のコピーでトリを飾って
大盛り上がりで終わるはずの
実行委員長のステージも
観覧者もまばらで
僕のステージが終わって
次のステージ、実行委員長のステージを見る人は減っていた。
♪はばたけ高く
はばたけ強く
あなたの旅が始まる
巡る 巡る季節の中でぇ〜
あなたは
何を見つけるだろう〜
実行委員長ー!!
何を見つけたぁぁ?
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