雲が流れる
堰き止められた朝の
向こうにむかって
太陽を、封じ込める
誰かの作戦
鉛色の朝
珈琲豆の香りが
鼻の奥を広げて刺激的な
表情を残してく
ここから先は
銀河なの
吐く息に混じって
言葉のカケラ
果てない空の向こうを
指差す君を秋桜が揺れる
長い旅路が、
始まる予感
49.195はアテネへ続く
蒼い色した未来からの猫に
願い事ひとつだけ
どうか
また
逢えますように
雲が流れる
堰き止められた朝の
向こうにむかって
太陽を、封じ込める
誰かの作戦
鉛色の朝
珈琲豆の香りが
鼻の奥を広げて刺激的な
表情を残してく
ここから先は
銀河なの
吐く息に混じって
言葉のカケラ
果てない空の向こうを
指差す君を秋桜が揺れる
長い旅路が、
始まる予感
49.195はアテネへ続く
蒼い色した未来からの猫に
願い事ひとつだけ
どうか
また
逢えますように
出逢うはずのない
季節に出会い
29.5日をかけて
天の12星座は
巡る月のように
一つの部屋に
転がり込んだあの日
しとやかに
しなやかに
せつない色の
髪のうねりが
紫色の
紅花翁草(アネモネ)
花言葉を合図に
また、無常の時の急流の
流れ弾にあたって
弾かれた二人
車輪止めをはずして
進み始める運命列車
向こうとこちら
時のホーム
走り去る車内の
君を探すのは
もう無理だ
君からは
僕が見えてても
目視では見失っていく
願い事
絵空事
他人のふりをして
眩しすぎた季節に
影を引いて
時には女になり
時には少女になり
変幻自在の女優のように
魅力的すぎる
面影の輪郭は
薄く伸ばした水彩画
赤くせつない貝の色と
苺の雫
また逢う約束など
する事もなく
その時まかせの風まかせ
巡るくるその時まで
期待も裏切りも
何もないまま
どちらか片方だけが
取り残されないまま
闇夜を照らす
明るい月のように
海辺の町に降り注ぐ
明るい太陽のように
その日その時