俺が
死んだら…
友には…
陽気に
好きなあの歌を
歌ってくれと
頼み
愛する人には
早く忘れて
しまっておくれ
と願う
少しキザで
寂しがりやな
そんな粋な男
昭和の70年代あたりには
いたのだろうか?
どこか風来坊のような
カーボーイ的な
そんな
男に
憧れがあった
俺が死んだら…
なんてセリフを
縁起でもなく
サラリと言ってしまう
普通
そんな台詞
言おうものなら
「縁起でもない若いのに…」
なぁんて言われり
したものだ
この歌は
♪俺が死んだら〜
で始まる
もちろん
仮定の話だから
遺言のようでもあるが
死ぬことの怖さとか
死ぬことの惨めさなんて
ものは無く
人の命は
風まかせ
と歌ってる
生きるときは生きる
死ぬときは
その時
そんな腹を括って
生きてる男に
未練なんて
言葉も
感情もないのだろうね
潔ぎいいというか
でも
そうなりたい願う
僕。
こだわりや
未練や
後悔なんかが
心に渦巻いて
♪俺が死んだら
陽気に友よ
好きなあの歌歌っておくれ
なんてセリフなかなか出てこない
まだまだ
僕はこの世を
さすらう
時代は続く
作詞 山川啓介
作曲 吉田拓郎
さすらい時代