♪喫茶店に彼女と二人で入って
コーヒーを注文する事
あゝ それが 青春!
この歌が世に出た1971年に
僕は
多分喫茶店デビューした頃かも
しれない
替え歌にするなら
こうだ…
♪喫茶店に母親と二人で入って
鉄板ナポリタンを注文すること
あゝ それが昼食!
てな訳で
喫茶・軽食
ナポリ
なんて名称の
喫茶店に
買い物の帰り
母親と昼ごはんを食べに
喫茶店に入ったことがある
今でもはっきり覚えてるのが
スパゲティを食べたかった僕
メニューの紙に目を通して
スパゲティを探す…鉄板ナポリタン
としか
表示されてないスパゲティ…
他は
タマゴサンド
ミックスサンド
焼きそば
カレーライス
ホットケーキ
多分そのくらいしかなかったんじゃないかな?
当時の
喫茶・軽食
とい名のつく喫茶店の
メニューアイテムは…
まだ一般家庭にスパゲティ
なんて洋風な食べ物が
のぼることなど なくて…
純和食の日本的な食事メニュー
が多かった
スパゲティはそもそも
喫茶店で食べるもの
と相場が決まっていたような
もので…
その後
スパゲティ いや
今で言う
パスタってゆうやつが
市民権を得て
我が物顔で
一般家庭に入り込んでくるには
まだまだ
先の事だったのだから…
母親も
多分同じように鉄板ナポリタンを頼んでたと思う。
タマゴサンドもタマゴたっぷりで
パンからはみ出して
それはそれは
軽食バンザイなのだ
その後
この歌の通り
彼女ができたら
喫茶店にいく!という
第一目標を掲げ
奮闘が続くワタクシは
最初にできた彼女とは喫茶店に
行くことなく
別れてしまったことから
もっぱら
高校生あたりの
喫茶店ライフは
インベーダーゲームと
漫画の本と
タバコを吸いに
寄る為だけの喫茶店だった。
喫茶店に彼女と二人で
入って
コーヒーを注文すること
あゝ それが 青春!
その青春に到達できないで
大人になってしまった僕…
確かあの頃
コーヒーも飲めなかった僕。
「おまえ!コーヒーも飲まないで喫茶店入って何注文して飲むんだ?」
よく友達にからかわれた
コーヒーの飲めない僕は
ソーダ水か
レスカか
アイスティーか
コーラ
だったなぁ
青春を謳歌するために
コーヒーが飲めて
喫茶店に彼女と二人きりで
入ること
が希望だったが…
コーヒーも飲めない
彼女もいない
よしだたくろう の 青春の詩
の内容には
程遠い青春期だった僕
何かに打ち込んで…
それが青春と呼べるものならば…
あの頃
酒屋のバイトと
ギターと
一年間必死に打ち込んだ
柔道と
レコード鑑賞と
漫画を読みまくったのと
そんな感じで
過ぎていった
青春期
何かが
起こりそうな
気がして
何かに
大きな期待を持って
可能性を期待して
巡り合いや縁を
期待して
そんなあの頃
ふと…
振り返ると
そこには
喫茶店があった
鉄板ナポリタンだったり、
タマゴサンドだったり
ソーダ水が
僕の青春の始まり
また、近いうち
喫茶店で鉄板ナポリタンと
タマゴサンドとソーダ水を注文して
食べながら
タイムスリップでも
してみようかな…