明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

慕情 中島みゆき

2020-09-17 21:00:00 | 僕の音楽日記
中島みゆきさんの
歌コトバは
鋭利な刃物のようだ

鋭い刃の切っ先で
急所をひと突きされたように
その言葉に身動きできない
時がある。

この歌
2017年 4月からTV朝日系列の
ドラマ「やすらぎの郷」という
番組の主題歌
倉本聡さん脚本のドラマだったらしい。

ソングライターとしても無類の才能を発揮している
中島みゆきさんにして
狙って書ける作品だったとしても
ここまで
心をえぐるような鋭い言葉と
メロディーは
さすがとしかいいようがない。

甘えてはいけない
時に情けはない
手放してならぬ何かを
間違えるな

という言葉とか…
限りない愚かさ
限りない慕情
も一度出逢いからもしも
あなたと歩き出せるなら
も一度出逢いから
ただあなたに尽くしたい
という切実さ

こんな言葉心のそこから
絞り出さないと
なかなか出てこない
そうそう出るコトバではない。

心の奥底に大事にしまってある
コトバを吸い出すように
素直さで柔らかくなった心から
スルリと抜け落ちるように
出てくるコトバに似て

堅苦しくも
着飾ったコトバでもなく

ホントのコトバ
ホントのキモチ
なのだと思う。


慕情…
慕わしく思う気持ち。



募る思い、慕わしい思い、人は、
多かれ少なかれ
心のどこかに仕舞い込んでいたり
隠し持ってたりする
思いだったりする。

きっとそれは
一時期の若い頃の恋する熱病のような思いとは
また、違った、もっと暖かで、
もっと優しい気持ちになれる
つきたてのお餅や練りたてのパンの生地のような
シルクの生地のようなそんな感じの思いなのかな?と

思うだけで幸せな気分になる
ような…








愛より急ぐものが どこにあったのだろう
愛を後回(あとまわ)しにして何を急いだのだろう
甘えてはいけない 時に情(なさけ)は無い
手離してならぬ筈(はず)の何かを 間違えるな
振り向く景色はあまりに遠い
もいちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら
もいちどはじめから ただあなたに尽くしたい

海から産まれて来た それは知ってるのに
どこへ流れ着くのかを知らなくて怯えた
生き残る歳月 ひとりで歩けるかな
生き残らない歳月 ひとりで歩けるかな
限りない愚かさ 限りない慕情
もいちど出逢いから もしもあなたと歩きだせるなら
もいちど出逢いから ただあなたに尽くしたい

少し嬉しかった事や 少し悲しかった事で
明日(あした)の行方(ゆくえ)は たやすくたやすく
翻(ひるがえ)るものだから
甘えてはいけない 時に情(なさけ)は無い
手離してならぬ筈(はず)の何かを 間違えるな

限りない愚かさ 限りない慕情
もいちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら
もいちどはじめから ただあなたに尽くしたい
もいちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら
もいちどはじめから ただあなたに尽くしたい


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2 コメント

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Unknown (三日月の雫)
2020-09-18 23:04:15
やっぱり、この歌を聞くと
切なくなります。

みゆきさんの歌は深いので
色んなシチュエーションにも当てはまってしまいます。

この歌だけではなく、
色んな歌の「そこ」っと言うところをつまみとる明日の葉っぱさんの感性は、いつ読んでもステキだと思っています。
不器用で、なんて書いて良いのかわかりませんが
これからも、色んな歌の「そこ」をつまみ出して書いて欲しいと思いました。

突然、失礼しました。
返信する
Unknown (aoi-tuki-no-waruz)
2020-09-19 05:32:29
コメントありがとうございます😊中島みゆきさんの詩って
昔からそうですけど感性が研ぎ澄まされていく感じと鋭利な刃物のようなその感じがだんだん鋭くなっていってる気がするんですよね
だから、聴くものに刺さるんでしょうね☺️感性も完成の域に達していく円熟味を増したところでの作品なら尚更なのでしょうね😉
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