あの時僕は
こう思ってだんだ
君に何かを
してあげられると
せめて歌くらいは
歌ってあげられる
僕はギターをもってたんだし
終わってたんだよ
何もかもが
その時からみんな
間違いだらけさ
もういくよ
もうなにもいえなくなった…
不甲斐ない僕に
呆れて
離れた
あなた
いつも僕のひとりよがり
困らせるつもりもなかった
いつも間が悪いぼくは…
あなたが冷たいのではなく
僕が甘すぎるだけ
自分勝手なだけ
どうしてもそうしたかった。
やり残したことを心の清算を…
カタチにならないバラバラに散らばった
チリのような
キラキラひかる
思い出を
丁寧にかき集め
何かの物に思い浮かんだ
その贈り物で
少しでもお返し
したかった
こんなことしか
思い浮かばず
いまさら…だとも思ったよ…
でもね
そうしたかった
あなたは思い出に
蓋をして
箱に入れて
包装紙につつんで
心の隅に置いていた
それは開けることも
中身を増やす事も
必要としなくなったものとして
でもね
ぼくはね
たぶん
あなたから言葉が欲しかったのだと思う
たとえ、
たぶん、、、
そう…
切れ味のいいナイフのような
言葉である
あなたの…
それはね
切れ味のいい切先で
一瞬の、痛みだけが走る
あなたの言葉は
冷たいようで
あとから
暖かく
あとをひく
懐かしい温もりをまとった
やっぱり
優しい言葉だった。
ぼくにはそう感じた
たとえ違うと言われても
さよならは
僕の背中に
背負っていくヨ