明日の葉っぱ(8×8)=69

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おもかげ色の空 かぐや姫

2019-11-17 16:43:00 | 僕の音楽日記
フォークの火が
ニューミュージックという
新しい灯に変わりかけたころ
アコースティックギターを手にした
少年は
かぐや姫をコピーし始める

そしてグループをつくり
コピーバンド
なる
自己満足の限りを尽くし、
人に聞かせて
評価をもらい
また
調子にのって
コピーをかさね

そのうち
オリジナルへと進んでいく

そうなると発表の場を持ちたくなる

クラスメイトに片っ端から声をかけて
コンサートを開く
そんな夢は現実になりつつあった。

勉強そっちのけで
ワクワクしていた
中学三年から高校入学までのあの期間

一番大切な時期を
そんなのにうつつを抜かしていた
僕は
志望高のレベルがだんだんと下がっていってしまった。


言い訳にしたくはないが
ギターや歌のせいにはしたくない
あの時の真剣さ。

あの時を肯定する意味もあって
いまがあると信じてる。



無駄だと思う回り道も

懐かしい思い出で
心に肥やしを貯めていた
そんな気さえする。

僕たちのコンサート。
リサイタル、

誰が熱望していた?
今考えると笑えるんだけど
単なる押し付け
僕たちの歌を
ギター演奏を聞いてくれ!と
押し付けよろしくの
コンサートだった。


かぐや姫
拓郎の真似事を聞いてくれ!
そんな程度。


でもやったもん勝ち
そこまで自分大好きな仲間が3人集まって
コンサートを開く意思を固めて
突き進んだ。

曲目をあげていく。
いつもラストはどうする?
ラストを飾る曲に意見が分かれる。

あいつは
「あの人の手紙」で
ジャカジャカやって終わりたいという。
そいつは
「神田川」
でしっとりと終わりという。


僕は「人間なんて」で熱唱したいと思いつつ、 即 !却下されることがわかるので
代替案で
「おもかげ色の空」で
どうだ
と迫ってみる。


三者三様の思惑
みんな有り


どうするか?

演奏してみてイメージしていく。

「あの人の手紙」
がいいような感じになる。
そして
「神田川」はしっとり過ぎるて却下された

「おもかげ色の空」もいいけど
アンコール用にとっておこうと
なった。


(そもそもだ、俺たちにアンコールは来るのか?)

素朴かつ核心的疑問を口にできなかった
あの時の僕
しかしながら
当時
アンコールなど
誰一人として要望も熱望もしていなかった。

でも
僕たちはせっかくのレパートリーを惜しげもなくやりきりたい一心から

見に来てくれたオーディエンスに
自ら率先して
アンコールを演奏してゆく
図々しい
進行もあいまって
要は、やりたいばかり
の自己満足発散の場だった
僕たちのフォークコンサート。

市の施設を借りて
機材も自分たちの私有物と会場で借りながら
口コミで手作り感満載の
コンサートをやってた
あの頃。

今も
夕暮れどき

思い出す。
あの頃のおもかげ色の空を


♪なぜか寂しい夕暮れ時
風が止まり

そんな時にふと思い出す

優しかった人を…

みんな僕たちを優しく見守ってくれていたなぁ〜
ありがとうなぁ〜…







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