一番近くで
厄介なのが
家族で
対峙する感情の
最高到達点は
思春期の頃
いわゆる反抗期で
反抗できるくらいの環境
ならば
まだその器の中で生温い
過保護の環境だということに
気が付かない
時代は違ってきてるのだろうか?
僕らの時代まで?
僕は
少なくとも
(僕はこのまま家にいてはダメだ…
この環境から飛び出さなきゃ)と
高校生ぐらいから
ずーっと思っていた
腰の座りの悪い
居心地の良くない
そんな少しの違和感
説明のつかない
違和感が
あの思春期の頃
心を支配していた。
家を出ることに
夢を託して…
そんな風にして
僕は風来坊のような
根無草のような
そんな自分の感覚を感じながら…
家族というこの世の最小単位から
自ら
弾き出そうとしていた。
それは
そうすることが
半ば自分のミッションのように
感じていた日々
父親が
この世で一番
遠くて、重い存在だった。
トシくんのところに僕が入り浸った
原因の一つには
多分
家族のカタチに憧れていたのかも
しれない
それなりに
トシくんはオヤジさんとも
話をする
姉ちゃんたちとも
本音でぶつかり合って話を
する。
僕の家庭が特別問題が
あったわけでもなく
別に親から暴力を
受けてたわけでもなく
ごくごく
普通のささやかな
家庭であった。
不満とか不平が
あるとしたなら
それは単に
物分かりの悪い
わがままな僕の話
であって
父親は僕たち家族のために
昼も夜も
三交代勤務して
働いてくれていた
そして家を守る母親は
子供が不祥事を
起こさないように
道を外れないように
そのことだけに
ピリピリしていた母親。
それが疎ましく
時にやりきれなく
道を外れる勇気もない
故に
今ある環境から
飛び出したい衝動に
かられていた。
当たり前を
当たり前に
親が 子に
してやれる
してくれている
その環境の
有り難さは
その時
知るよしも
わかることすらも
僕には無かった。
それはもっともっと
先の話。
テレビ東京系列
ドラマ
【生きるとか死ぬとか父親とか】
の主題歌
オープニング曲
ever since
高橋優さんの作品
三拍子の優しいリズムに刻まれた
親との
父親との関係、思い
を歌に散りばめている。
ドラマも前回の
第10話 母親とか懇願とか
は色々考えさせられる
回となった。
親の介護を同時に見ないといけない
場面に当たった場合
誰に頼むべきか
誰にお願いすべきなのか
致し方ない…
選択肢の失敗…
やむなく…
背に腹は変えられない…
そうしてでも乗り越えなきゃならない 「今」がそこにあった。
ドラマといいながら
主演の吉田羊さんの
そのままの半生を
演じているかのような
錯覚するほど
リアリティと説得力のある
演技
僕もあの人の事と重ねたり
僕自身の家族の事を
思いだしたり
老いが進むにつれ
確実に歳をとっていく
自分も 親も
そして
この
ever since
の歌の歌詞にも
心を掴まされて
揺さぶられた
あなたの背中が小さく見えた
強い人じゃなくて
強がりが上手な人
あれからもうどれほど
時は流れただろう
それなりの日々を束ねて
胸張ってても
色んな人に出会うたび
鏡のようさ
僕の何もかもが
あなたを写している
あなたの背中を追いかけて
走った
優しい人だけど
優しさが下手な人
僕の父親との距離は
ずっと埋まらないと思っていた
僕が
違う周回軌道に
乗り換えて
同じところを走らないように
自らがしてきたこともあり
背中すらも
追いかけることも
見つめることも
しないできた。
幼い頃は
僕を溺愛して
可愛がってくれていた
写真とかを見ていて
知っていたはずなのに
いつからか
反目するかのように
それは
(橋の下から拾われてきた
他人の僕)ということを
半ば信じて
いったように
父親を理解することや
そこから学ぶことを敬遠
してきた僕の
半生。
その父親も病床につき
オマケの人生だと
周りに話をする。
嫁や孫に僕の知らなかった話や
聞いたことのない
話をするように
やっと、するようになった
昨今。
生きるとか
死ぬとか
父親とか
近くて遠い
家族のカタチ
その家族の長
の父親。
もうすぐ
今年も
父の日が来る。
いいドラマですよね
大人がじっくり観れるドラマですよね
ときこさんの
あの砂を噛むような決断。
自分には到底できません
ドラマといえども
ありがちなエピソード。
毎回見るたびに心に何か
投げかけられるドラマですね😊
私もこの素敵なドラマ大好きです
トッコさんのあの決断に涙が出てしまいました(T . T)