風に翻る新緑を 優に超える高いところに舞う鯉のぼりが青空に映えて 子供達の豊かな将来に思いを馳せる季節は 青葉薫る春
古くから 屋根より高い鯉のぼり と馴染んできた歌詞は 眠っていた草木が目を覚まし 人も植物も ぐんぐんと勢いを増しているときだからこそ シックリと来るのかもしれません
およそ一年の半分のあいだ 生き生きと輝いていた木々の緑が そろそろ次の世代へ座を譲るために 身を潜めようとしている 今
コウテイダリアの花姿が大空に写るさまは 意気揚々と5月の空に泳ぐ鯉のぼりの 屋根より高く に 匹敵するほど 秋の空に似合っています
やがて訪れる 眠りの季節を迎えるための準備期間
紅や黄色に染まった木の葉は この時期の 沈みがちな人の心に一役を担い
そして更に もう一役を担って 季節外れの 屋根より高く コウテイダリアは咲くのでしょうか
その威風堂々と咲くさまを 皇帝と見立てて名付けられたと言うコウテイダリアでも 蕾の時に霜に当ると咲く力を失い 蕾のままで命を閉じてしまいます
関東で 蕾が霜を受ける事は まずないと思われ 蕾さえ見つけたら開花を期待してよいでしょう
2年越しで 初めて我が家で咲いたコウテイダリアは 今年一年に起きた 私の身の回りの出来事を一掃し 次に訪れる春には清々しい未来を予感できるかと コスモスに似た薄桃色に思いを託して見上げてみたり
暦の上では 既に冬
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