無事に咲いたドクダミ
もう何年も定番となって 我が家に咲く花の内の一つ
なのに
今年は[無事]に咲いた 八重のドクダミ
その訳は
まだ肌寒いころのこと 地上部がない鉢の土を 夫が どこかに処分してしまったことに始まる
去年の12月から ハタラキバチさんが 働かないアリになって数か月
世に言う[終活]なのか あるいは 単純に整理整頓のツモリか
家の内外の 自分にとって不要なものを処分する傾向の人になりつつある夫
そこで 地中にドクダミが冬眠していることも知らず プランターの土を処分してしまったのだ
いつの間にか プランターが定位置から消えたことに気付いた私は
夫から事情を聞き
あわてて ドクダミの根が交じっていそうな土を探したけれど 見つからず ・・・
もう 八重のドクダミの開花が見られない無念さ
堪え切れない気持ちから出た夫への [もう一緒に暮らせない] は 涙で声にならなかった
そのときの私のことが 夫の慄きとして娘たちに伝授されたことを あとから知った私なのであるが
私には探しきれなかったけれど 処分した本人には覚えがあったようで
そこで 数本のドクダミの根が私の元に戻ってきて
そして今年も 無事に八重のドクダミが咲いた
ご主人の退職が 奥様のストレスになるとか
一日中 夫婦が一緒にいる事での難しさは聞いたことがあった
我が家の場合は 手がかかる夫ではないし むしろ夫の在宅は私にとってありがたい
そう思っていた
プランターひとつで [一緒に暮らせない]と訴える私も どうかと思うけれど
まぁ それは その場の弾みで出たとしても
現役中は気付かなかった 夫のこと
私よりも綺麗好きな夫が ワンの失敗で汚れたトイレを掃除した
しかし 掃除するだけで 拭き取った雑巾を洗って干すことまではせず
そして
その雑巾が 昨夜のままの湯船に浮いていたとき
😲
何を綺麗で 何を不潔と思うかは それぞれなんだなぁ と思ったけれど
一緒に暮らせない と言うほどのことでもなく
夫の 綺麗好きによるところの衛生観念が 私の言葉で変わることは無いにしても
[湯船に 雑巾は辞めて] と 伝えた
ご主人のリタイヤによる奥さんのストレスという風潮の ほんの一部分が垣間見えたことだった