日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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幻の長寿大国 その2。

2010年08月06日 10時03分27秒 | 日記
今の日本に法制度の上では「乞食」や「浮浪者」は存在しないはずだと思います。
子供は生まれる前から母子手帳で管理され、生まれれば出生届が出されて戸籍が出来ます。
住所が変われば、変わった先で住民登録がされて住民票ができます。
本籍地の戸籍簿には附票というのがあって住民登録された記録が残されるようになっています。
因みに、私の戸籍簿の附票には大阪府箕面市、大阪府茨木市、横浜市南区、千葉県船橋市、東京都田無市、静岡県藤枝市等々十数回におよぶ転居の記録が残されています。
つまり、普通の手続きがなされていれば、本籍地の戸籍簿から現住所も判るようになってるのです。
もし、認知症の高齢者がうろうろ徘徊した結果、何処かの警察なりで保護された場合はどうなるかというと、当然、行方不明者や家族からの捜索願いに基づいて照合するでしょう。それでも身元が判明しない場合はしかるべき施設に収容して生活保護をするでしょう。
決して見殺しにはしないと思います。
もし、こうして保護された高齢者が既に年金を受給していたとして、家族が届けなかったとしたらどうなるでしょうか。
そうなんです。この老人は年金と生活保護費を二重に貰うことになります。年金は息子や孫がちゃっかり頂きということになるんです。
法制上は兎も角として、今の日本には多くのホームレスや住所変更の届出をしていない人が存在します。
行旅死亡人として無縁墓地に葬られている人も多数いるそうです。
一方で、国は多額の経費を掛けて国勢調査をしています。警察は住民の家族票を持っています。
市区町村は住民票を管理し住民税を取り立てます。
民生委員は地区の高齢者に目配りをしています。
こうして日本国民は二重、三重に管理されているのにもかかわらず、何で今回のように行方不明の高齢者がこんなに大勢でるんでしょうか。

一言で言えば【行政機関の職務怠慢】です。

私には、葬式を出したりお墓を建てたりする金が無いから、遺体をこっそり始末して、死亡届を出さない家族とか、貰っている年金がもらえなくなるから死亡届を出さない家族とか、とどのつまりは息子や娘の欲得にからむ不純な動機である可能性が大きいように思えてならないんです。
親が行方不明になったら直ちに捜索願を出す。捜索願を出した人は官報に掲載される行旅死亡人の情報に注意する。7年間だったか?所定の年数を経過したら民法の定めに基づいて失踪死亡宣告もうけられるようですから行方不明者をいたずらに放置しないことが子供の務めではないでしょうか。
そして市町村長は居住の実態が確認できない住民の住民登録は職権で抹消できるんですから、徒に放置しないで、しっかり調査したうえで抹消するべきです。