土方俳人を標榜する小生としては工事現場を題材とした俳句が多いのは当然である。
表題の句は現代俳句協会のインターネット会句会へ投句して2ポイントをいただいた。1000句に余る句の中から選んでいただいたのであるからありがたいことである。
一句の季語は「しぐれ」であり季節は冬である。
風景としては、俄かに「しぐれ」てきたので大事な道具をそのままにして軒下へ雨宿りに駆け込んだのである。
石箕は「いしみ」で竹で編んだ箕であるが近年では合成樹脂製のものが多い。
鶴嘴は「つるはし」であり堅い土を掘り起こすときなどに用いる鉄製の工具。鶴の嘴 (くちばし) のように両先端をとがらせ、木の柄をつけたもの。つるのはし。現場では「つるっぱし」と呼ぶことが多い。俗に「ツルスコ3丁の小土方」などというようにスコップと並ぶ代表的な土工の手道具である。
鶴嘴に石跳ね返る冬はじめ 白兎 季語「冬はじめ・・冬」
鶴嘴を提げて九字切る油照り 白兎 季語「油照り・・・夏」
蛇足だが九字を切るとは「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の「九字印契・くじいんけい」で護身の秘法である。
猫車は「ねこぐるま」であるが更に略して「ねこ」とも呼ぶ。一輪車の運搬具である。車輪が1つのものは孤輪車(こりんしゃ)または一輪運搬車という。また、単に一輪車ともいうが、乗車遊具の一輪車と区別するため工事用あるいは農作業用一輪車と呼ぶこともある。理由としては、猫のように狭いところに入ることが出来ることから来ているという説もあれば、また猫のようにゴロゴロと音を立てることを起因するとする説、裏返した姿が猫の丸まっている姿に似ているからとする説もある。ドイツでは手押し車を俗にKipp-Japaner (日本人) と呼ぶ。
凩(こがらし)の殿(しんがり)を押す猫車 白兎 季語「凩・・・冬」
日雇の過去を焚火が炙り出す 白兎 季語「焚火・・・冬」
表題の句は現代俳句協会のインターネット会句会へ投句して2ポイントをいただいた。1000句に余る句の中から選んでいただいたのであるからありがたいことである。
一句の季語は「しぐれ」であり季節は冬である。
風景としては、俄かに「しぐれ」てきたので大事な道具をそのままにして軒下へ雨宿りに駆け込んだのである。
石箕は「いしみ」で竹で編んだ箕であるが近年では合成樹脂製のものが多い。
鶴嘴は「つるはし」であり堅い土を掘り起こすときなどに用いる鉄製の工具。鶴の嘴 (くちばし) のように両先端をとがらせ、木の柄をつけたもの。つるのはし。現場では「つるっぱし」と呼ぶことが多い。俗に「ツルスコ3丁の小土方」などというようにスコップと並ぶ代表的な土工の手道具である。
鶴嘴に石跳ね返る冬はじめ 白兎 季語「冬はじめ・・冬」
鶴嘴を提げて九字切る油照り 白兎 季語「油照り・・・夏」
蛇足だが九字を切るとは「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の「九字印契・くじいんけい」で護身の秘法である。
猫車は「ねこぐるま」であるが更に略して「ねこ」とも呼ぶ。一輪車の運搬具である。車輪が1つのものは孤輪車(こりんしゃ)または一輪運搬車という。また、単に一輪車ともいうが、乗車遊具の一輪車と区別するため工事用あるいは農作業用一輪車と呼ぶこともある。理由としては、猫のように狭いところに入ることが出来ることから来ているという説もあれば、また猫のようにゴロゴロと音を立てることを起因するとする説、裏返した姿が猫の丸まっている姿に似ているからとする説もある。ドイツでは手押し車を俗にKipp-Japaner (日本人) と呼ぶ。
凩(こがらし)の殿(しんがり)を押す猫車 白兎 季語「凩・・・冬」
日雇の過去を焚火が炙り出す 白兎 季語「焚火・・・冬」