午後の紅茶というのがある。私の場合は紅茶よりもコーヒーの方が好きだから午後の珈琲である。
コーヒー通ぶった人たちはよくモカだキリマンだブルマンだと産地や銘柄に能書きを垂れるが私はそんなことには一向に頓着しない。何処のコーヒー豆だってよい。と、いうよりも幾つかの豆の長所を生かし短所を補うために配合したブレンド・コーヒーがよい。ただし煎り加減は中くらい所謂ミディアム・ローストであんまり濃く淹れないほうが好みだ。出来ることなら挽く前に一応は豆を点検して不良な豆は取り除いてもらいたいもんだね。
モカというのは地名でイエメンの首都サヌアの外港であり、アラビア半島の紅海に面する往年のコーヒー輸出港であったが砂州のために港としての機能を失い代わってホディダやアデンが利用されてきた。 かつてモカの港からは、イエメン産のコーヒー豆の他、対岸のエチオピア産のものも一緒に輸出されたため、両国産のものを合わせて「モカ」と呼んでいる。
だからモカ・コーヒーはモカ港閉鎖後はホディダ港から積み出されたイエメン産或いはエチオピア産アラビカ種のコーヒーということになる。
サヌアと書いていて思い出したがかつて私が所属していた俳句結社の会員でサヌア在住の方がいた。サヌアからしばしばメールをいただいたものである。彼はアラビア語を学ぶためにサヌアに滞在していたのだが、現地の政情不安定なために今は帰国している。その方の話では、イエメンはアラビア半島の南端に位置するが緑豊かなところだと聞いたことがある。
キリマンジャロというのはアフリカ大陸第一の高山、5900メートルの麗峰の名であるが、コーヒーの世界では、その中腹で生産されるタンザニア・コーヒーの代名詞である。
ブルー・マウンテンというのはカリブ海に浮かぶ島国ジャマイカの東部のブルーマウンテン山系の800~1500メートルの高地で産するコーヒーであるが、これとて№1、№2、№3、ピーベリーの4等級がある。ピーベリーというのは丸豆とも呼ばれ、果実中の二個の胚珠の一つが発育不全の結果、一果実中に一粒の種子が入った形になる。これは全生産量の10パーセントくらいあるようだ。
ハイ・マウンテンというのは主にジャマイカ中部から西北部の500~1000メートルの地域に産するものでブルー・マウンテンの約2倍の生産量がある。これにも№1、№2、ピーベリーの3等級がある。
ブルー・マウンテンとハイ・マウンテンを除くジャマイカ産コーヒーをプライム・ウォッシュドと呼ぶ。だから訳も解らずにコーヒーはブルー・マウンテンだなどと嘯いている輩の気が知れないのである。
どうせ能書きを垂れるんならモンキー・コーヒーでも飲んだらどうだろうか。野生の猿が熟したコーヒーの果実を食べると、果肉は消化されるが種子は未消化のまま体外へ排泄される。このように猿の消化管を通って出たコーヒーをモンキー・コーヒーといって現地では珍重されるそうである。猿のウンコからコーヒーですよ。これは珍しいでしょう。
動物の排泄物から取り出したコーヒー豆というと、ベトナムには狸コーヒーというのがあって、こちらは狸の糞から選り分けたものだが、これも美味しいコーヒーのようである。何しろ野生の狸が完熟した果実を選んで食べるのであるから目に狂いはない。
コーヒーの木は植物分類学上はアカネ科の常緑小木本または喬木で野生の場合、樹高は5~10メートルくらいに育つようである。栽培種は収穫の便宜も考えて2メートルくらいに刈り込んである。
アラビカ種はもともとアビシニア今のエチオピアあたりが原産地で、リベリアを原産地とするリベリカ種、コンゴやウガンダあたりを原産地とするカネフォーラ種の亜種ロブスタ種をコーヒーの三原種という。
栽培品種としてはアラビカ種とロブスタ種、その交配種のアラブスタ種、カトゥアイ種、ブルボン種などがある。
コーヒーを飲むときいつも思うのは、コーヒーの生産国というのはいずれも発展途上国であってブラジル・インドなど一部の国を除くといずれも貧しい国だということである。
毎日、酷暑の日が続きます。冷たいアイスコーヒーでも飲んで熱中症の予防をしましょう。
コーヒー通ぶった人たちはよくモカだキリマンだブルマンだと産地や銘柄に能書きを垂れるが私はそんなことには一向に頓着しない。何処のコーヒー豆だってよい。と、いうよりも幾つかの豆の長所を生かし短所を補うために配合したブレンド・コーヒーがよい。ただし煎り加減は中くらい所謂ミディアム・ローストであんまり濃く淹れないほうが好みだ。出来ることなら挽く前に一応は豆を点検して不良な豆は取り除いてもらいたいもんだね。
モカというのは地名でイエメンの首都サヌアの外港であり、アラビア半島の紅海に面する往年のコーヒー輸出港であったが砂州のために港としての機能を失い代わってホディダやアデンが利用されてきた。 かつてモカの港からは、イエメン産のコーヒー豆の他、対岸のエチオピア産のものも一緒に輸出されたため、両国産のものを合わせて「モカ」と呼んでいる。
だからモカ・コーヒーはモカ港閉鎖後はホディダ港から積み出されたイエメン産或いはエチオピア産アラビカ種のコーヒーということになる。
サヌアと書いていて思い出したがかつて私が所属していた俳句結社の会員でサヌア在住の方がいた。サヌアからしばしばメールをいただいたものである。彼はアラビア語を学ぶためにサヌアに滞在していたのだが、現地の政情不安定なために今は帰国している。その方の話では、イエメンはアラビア半島の南端に位置するが緑豊かなところだと聞いたことがある。
キリマンジャロというのはアフリカ大陸第一の高山、5900メートルの麗峰の名であるが、コーヒーの世界では、その中腹で生産されるタンザニア・コーヒーの代名詞である。
ブルー・マウンテンというのはカリブ海に浮かぶ島国ジャマイカの東部のブルーマウンテン山系の800~1500メートルの高地で産するコーヒーであるが、これとて№1、№2、№3、ピーベリーの4等級がある。ピーベリーというのは丸豆とも呼ばれ、果実中の二個の胚珠の一つが発育不全の結果、一果実中に一粒の種子が入った形になる。これは全生産量の10パーセントくらいあるようだ。
ハイ・マウンテンというのは主にジャマイカ中部から西北部の500~1000メートルの地域に産するものでブルー・マウンテンの約2倍の生産量がある。これにも№1、№2、ピーベリーの3等級がある。
ブルー・マウンテンとハイ・マウンテンを除くジャマイカ産コーヒーをプライム・ウォッシュドと呼ぶ。だから訳も解らずにコーヒーはブルー・マウンテンだなどと嘯いている輩の気が知れないのである。
どうせ能書きを垂れるんならモンキー・コーヒーでも飲んだらどうだろうか。野生の猿が熟したコーヒーの果実を食べると、果肉は消化されるが種子は未消化のまま体外へ排泄される。このように猿の消化管を通って出たコーヒーをモンキー・コーヒーといって現地では珍重されるそうである。猿のウンコからコーヒーですよ。これは珍しいでしょう。
動物の排泄物から取り出したコーヒー豆というと、ベトナムには狸コーヒーというのがあって、こちらは狸の糞から選り分けたものだが、これも美味しいコーヒーのようである。何しろ野生の狸が完熟した果実を選んで食べるのであるから目に狂いはない。
コーヒーの木は植物分類学上はアカネ科の常緑小木本または喬木で野生の場合、樹高は5~10メートルくらいに育つようである。栽培種は収穫の便宜も考えて2メートルくらいに刈り込んである。
アラビカ種はもともとアビシニア今のエチオピアあたりが原産地で、リベリアを原産地とするリベリカ種、コンゴやウガンダあたりを原産地とするカネフォーラ種の亜種ロブスタ種をコーヒーの三原種という。
栽培品種としてはアラビカ種とロブスタ種、その交配種のアラブスタ種、カトゥアイ種、ブルボン種などがある。
コーヒーを飲むときいつも思うのは、コーヒーの生産国というのはいずれも発展途上国であってブラジル・インドなど一部の国を除くといずれも貧しい国だということである。
毎日、酷暑の日が続きます。冷たいアイスコーヒーでも飲んで熱中症の予防をしましょう。
モカは少し...敬遠かしら。
その昔、鷹匠町にモカと言う喫茶店があり若者で賑わいました。
珈琲も飲めればダンスも踊れる。ダンスの苦手な私はこの喫茶店の
ファンには不向きでしたので専ら「名曲喫茶白鳥」のファンでした。
と申しましても、それほど名曲を解していた訳でもありません。
当時の名店街はポールモーリアの「恋は水色」「オリーブの首飾り」などがストリート曲として流れていて、中でも「シバの女王」はとても好きでした。
近頃家でもポールモーリアを良く聴きます。
午後の紅茶、で思い出したのですが、渡辺淳一のエッセイに
「午後のベランダ」と言うのがありまして、とても清潔感のある内容でした。
今の渡辺淳一はどうしてああも、不順な小説を書くのでしょう。
わずかに憶えているのは、中町や茶町の通りに路面電車が走っていたこと、父に連れられて宝台橋の上から下を通る東海道線の汽車を見たことくらいです。
喫茶店の白鳥は市役所の南側、静銀呉服町支店アゴラ静岡の北側あたりにありましたでしょうか。
渡辺医学博士の目から見ても結局この世の中には男と女しかいないということなのではないでしょうか。