京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

ローマ帝国と現代日本

2013年09月09日 | 日記

     

              ローマのコロッセオとパラティーノの丘

  クリストファー・ロイドの「137億年の物語」(野中香方子訳、文芸春秋 2012年)は「宇宙が始まってから今日までの全歴史」を記述した異色の著である。一時は書店で横積みされていたので、かなり売れたのではないか。地球が出来てからの46億年を一日24時間として換算すると、人類が誕生したのは約500-600万年前なので午後23時57分ということになる。人類は残りのたった3分で地球環境を激変させるほどの繁殖に成功したということだ。

  ロイドはこの本のローマ帝国の歴史の項で次のように述べている。

「ローマの豊かな支配階級にとって、奴隷や下層階級を激しく弾圧することは、その生活水準を保つために欠かせなかった。しかし、首都に暮らす膨大な数の市民をコントロールするには、他の戦略が必要とされた。最も効果ありとされたものが、軍隊、土木工事と見せ物であった」そして2020年東京オリンピックはまさに「土木工事と見せ物」だ。これから日本国にスパルタカスが出るのか、はたまたカエサルが出るのか?

 

追記(2024/09/01)

ロイドのこの書によると、ナチスヒトラーは政権を奪取後、「動物保護法」を制定し、動物の虐待を禁止したとしている。野生動物と家畜の区別は廃止され、動物を生きたまま解剖することが禁止された。ゲーリングはこれに反する者は収容所送りと宣言したそうだ。ナチスの思想からどうしてこのような法律ができた?不思議である。



 

 


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