「男に負けんように、勉強 頑張れ!」と、
こどものころ、父・ナオゾウさんから言われた。
「なんで?」と、聞いたら
「めんどい子は、結婚できんから、かしこうならなあかん。
かしこいと、結婚できるかもしれん・・・」
あ~・・・わたしってめんどいんや・・・
と、親から知らされた瞬間である。
あるとき、黄色のチェックの上着とスカートを
あつらえてもらった。
「なんた、かいらしの!」と、
タミヨさんが満面の笑みを浮かべながら言った。
「うちのこと?」
「いや、この服や」
「うちは?」
「あんたは、かわいらしいやのうて、
こわいらしいちゅうんや」
親の意をくみ、素直に育った女の子は
ちゃんと、男に負けない
「怖いらしい女」になりました・・・とさ。