はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

朝日新聞社説にもの申す・・・

2010-04-19 | 風力発電

今日の朝日新聞の社説には、ちょっとおどろいた。
風力発電を100%否定するわけではないけれど、
日本のあちこちで、いろいろな問題が続発している
風力発電である。
人々の健康を害し、自然環境を壊し、
生物の命を脅かしているのも、また事実なのだ。

風力発電事業が推進やビジネスで
海外に遅れをとっているからといって、
健康被害や環境破壊など、ちっぽけなことだと
言わんばかりの社説に違和感をおぼえた。

朝日新聞の社説はべつに、
間違ったことを書いているわけではない。
海外に比べて、風力発電の建設やビジネスが
遅れているのはそのとおりだから・・・

だが地球温暖化や低炭素時代だの京都議定書だのといった
美辞麗句を並べ立て、詐欺まがいの手法で
国の補助金申請をすりぬけ、建設されてきた風力発電である。
すでに風車が建設され、健康被害に泣く人たちが
この社説を読み、どんなにか腹立たしい想いを
するのかなど、露ほども考えていないことに
怒りをおぼえるのだ。

朝日新聞が語るエコ社会のエコは、エコノミーの
エコなの? それとも会社のエゴ?

敦賀市では風力発電の建設や運転によって、
市民の安心や安全が確保できる保証がない現状では、
計画に同意できないとして、凍結となっている。
これは敦賀市の環境審議会が慎重に調査や審査を重ね
導き出した答申を踏まえての市の結論である。
エコという響きのいい言葉にまどわされなかった
敦賀市を誇りに思う。

http://www.asahi.com/paper/editorial20100419.html

自然エネルギー―風をつかむ好機はいま 

低炭素時代の「風」を、うまくつかめるか。
日本にとって大事なチャンスを逃してはならない。

地球温暖化を食い止めるには、自然エネルギーを幅広く
活用することが欠かせない。
そのために、自然エネルギーの
固定価格買い取り制度(FIT)を拡充していく。
民主党の政権公約をもとに、
経済産業省が複数の拡充案を示した。
夏までに1本に絞る。

自然エネルギーは、
火力や原子力発電などに比べて競争力が弱い。
そこで政府が、太陽光や風力による電気を固定価格で
買い取るよう電力会社に義務づける。
このFITが、多くの国々で実績をあげてきた。

日本には現在、家庭の太陽光発電のうち
余った電気を対象とする限定的なFITしかない。
拡充の議論が始まるのは前進だ。
ぜひ中身のあるものにしてもらいたい。

ただ、気がかりなのは経産省案では主に
太陽光発電を普及させることを想定している点である。

政府の温暖化対策基本法案は、
1次エネルギー供給に占める自然エネルギーの割合を
2020年までに10%に広げることをめざしている。
これを実現するには、太陽光に限らず、
できるだけ幅広い電源の全量を対象とする
FITをつくるのが望ましい。

もちろん、FITの拡充だけでは自然エネルギーは広がらない。
電力会社が、受け入れにどれだけ積極的になるかどうかも重要だ。

このことは、特に風力発電を広げていくうえで大きな意味がある。

風力は発電コストが低く、まとまった量を発電しやすいため、
海外では自然エネルギーの主流だ。
京都議定書ができた97年以降に世界の風力発電は
20倍以上に拡大し、いまや太陽光の8~9倍もの規模がある。

だが、日本の設備量は世界13位、
年間導入量も18位にとどまる。
電力会社が「風まかせでは電力が安定供給できない」
と消極的なことが背景だ。

このため日本では風力より太陽光に目が向けられ、
海外に比べて特異な状態になっている。

関連産業もあまり育っておらず、
世界の風車メーカーのトップ10に日本企業はない。
国際的な低炭素ビジネスの一つで大きく出遅れている。

できるだけ早く政府が高い導入目標を掲げて
風力発電所の建設を促し、その電気を積極的に
受け入れるよう電力会社の背中を押すべきだ。

風の強い地方で起こした電気を都市部へ送る送電線や、
電力各社の送電網の緊密な連携など、
インフラの整備も進めてほしい。

そうしたコストが電気料金に跳ね返っても、
単なる負担ではなく未来への投資だと考えたい。
そうすることで日本の新しい道が開けるのだから。

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2 コメント

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Unknown (啄木)
2010-04-20 17:56:36
言論の自由、報道の自由が保障される日本にあって、この社説の内容は、もっともであり、とても良く出来た、考えられた秀逸な社説であるとおもう。

貴方が一個人としてどう思うか、それは自由である。
しかしながら、公人である敦賀市議会議会議員として、この様なブログの場で一方的に批判するのは、私は公人としてあるまじき愚行であると断言する!

議会の場、その他、公の場で主張なされれば宜しい。
あるいは、朝日新聞社に対して抗議文を送りつければ宜しい。
正々堂々と貴方の考えを述べれば宜しい。

ただ、それだけなのだ。

そこを理解しない議員は、民意を無視する議員、民意を曲げる議員と呼ばれても仕方がないと私は思う。
故に我あり。

じっと、手を見る。。。。。
返信する
Unknown (善良なる一市民)
2010-04-20 18:07:08
なるほど、朝日新聞さんは、事実のみを述べられている。
健康被害については、言及していない。
健康被害があるとも言っていないが、ないとも言っていない。
ウソは言っていない。
情報操作もしていない。

それなのに噛み付いては、論理のすり替えだ!

物申す?物申したいのならば、朝日新聞への投稿をお薦めします。
ここで、情報操作をしようとするのは、私も啄木さんと同感で、全く感心致しません。
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