12月8日(日)に香港シャティン競馬場にて香港国際GⅠ競走4レースが行われます。
今年もGⅠ4レースに日本から多くの有力馬が参戦するのでご紹介します。
【香港ヴァース(GⅠ:芝2400m)】
日本からは、今年の桜花賞を勝った3歳牝馬⑬ステレンボッシュとGⅡ3勝の5歳牡馬⑦プラダリアの2頭が参戦します。強敵は何と言っても欧州勢の2頭。愛国のAオブライアン厩舎が送り込む5歳牡馬③ルクセンブルクとハーツクライ産駒の4歳牡馬⑨コンティニュアス。どちらも欧州で2000m超の距離でGⅠ勝利があり、実績は日本の2頭よりも上ですから、挑戦者の立場で思い切ったレースを見せてほしいと思います。
【香港スプリント(GⅠ:芝1200m)】
日本からは、秋のスプリンターズSを勝った4歳牡馬③ルガル、同じくスプリンターズS2着の4歳牡馬⑧トウシンマカオ、そしてスプリンターズSで1番人気に推された5歳牡馬⑨サトノレーヴの3頭が参戦します。現時点で日本の短距離界のベスト3が勢揃いした感があります。そして、これを迎え撃つのが、香港スプリント界に現れた新たなスター候補①カーインライジング。正直、この4歳騙馬を倒すには相当なハードルがあると思いますが、前述の3頭ならば、けして不可能ではありません。また、昨年の香港最優秀短距離馬②カリフォルニアスバングルも難敵。スプリント世界一決定戦の名に相応しいレースになると思います。
【香港マイル(GⅠ:芝1600m)】
日本からは、秋のマイルチャンピオンシップを勝った6歳牡馬①ソウルラッシュとNHKマイルカップを勝った3歳牡馬⑫ジャンタルマンタルの2頭のGⅠホースが参戦します。この2頭は現在の日本のマイル路線のトップ2と言えます。香港のマイル路線のスーパースタであるゴールデンシックスティが引退したので、その後継者である6歳騙馬②ヴォイッジバブルが最大の強敵となりますが、ここは日本の2頭の方が地力は上に思えますので、大きなチャンスだと思います。
【香港カップ(GⅠ:芝2000m)】
日本からは、昨年の三冠牝馬である4歳牝馬⑨リバティアイランドと昨年のダービー馬である4歳牡馬④タスティエーラの2頭が参戦します。これに立ち塞がるのは、香港の英雄①ロマンチックウォリアー。春は日本の安田記念を制して、名実ともに世界の覇者となったこの6歳騙馬に勝つのは至難の業。特に⑨リバティアイランドは、天皇賞秋の走りが本来の彼女のものではなく、どこまで体調が戻っているかがポイントになりそう。
今年を締めくくる香港国際GⅠ競走。
来年の日本競馬および世界競馬の潮流を占う大事な4レースになります。注目いたしましょう!