ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「十戒」 

2012-02-23 16:28:06 | ひとの幸福
必要と欲求は違うと書いたことがある。

必要ってそれが必要な間は必要なのだと思う。

知らない文字を覚えたい間は文字を覚える為の本や教師は必要だけど、

文字を覚えたらその為の本やその為の教師は要らなくなる。

人間社会が今のようになるまで発展成長してきたのには、

今までの歴史(経験)が必要だったんじゃないかと思う。

何一つ不要なものはなかったんじゃないかと思う。

勿論いまの状態がベストというわけじゃないし、

いつも発展途上にあるということだけど。


一人の人間の成長の為の経験とは

それまでの人生に起こったこと全て。

そのひとにとってその時良かったこと悪かったこと全部ひっくるめて。

人類の歴史もそれまでの経験全てが必要だったんじゃないかと思う。

戦争も平和も。

今思えばどんなにくだらないと思えることでも。

やってみてわかって変わってきた歴史。


旧約聖書の中で「十戒」というものがある。

殺すなかれ、盗むなかれ、姦淫するなかれ・・・・というような奴。

聖書研究会の人に「十戒」とは本来はどういう意味なのかと聞いたことがある。

聖書の原典ヘブライ語では「養育係」という意味だということだった。

それを聞いた時は本当にびっくりした。

戒・いましめって、やらなくちゃいけないこと、それをしないと罰せられるもの、

・・そんなふうに受け取っていたから。


子供は養育係が必要な間は必要だけど、成長したら要らなくなる。

人間が成長した時にそれらは要らなくなるというもの。

それがわかる目安ということなのか、と思った。

「殺すなかれ」という言葉は「殺したい」という欲求を

持つ人にとっては必要な言葉と言えるかもしれない。

殺したいという欲求の生まれない人には、

「殺すなかれ」という言葉はナンセンスだ。

そんな言葉はもう要らない。

ひとが精神的に成長したら十戒・養育係は脱ぎ捨てるもの。

「戦争反対」なんて言ったら、進化した社会では

気狂い扱いされるかもしれないと書いたことがあるけど、同じことと思う。

いつの日か、人の外側にある細かなたくさんの法律という養育係に

さよならを言う時が来るのかと思う。

その日までは養育係は必要でお世話になるんだろ。

「子供笑うな来た道だもの・・」

2012-02-23 13:46:25 | ひとの幸福
「子供笑うな、来た道だもの。年寄り笑うな、行く道だもの」

・・という言葉がある。

なんか年寄り臭い、あまりカッコよくない言葉だと感じてしまうけど、

なかなかだなぁと思う。

この「笑うな」は愉快に笑うという意味じゃなく、

嘲笑う ということと思う。

嘲笑っている自覚はなかったけど、そういうことしていた記憶はある。

嘲笑うというより、干渉したくなるような・・似たよなもんか。

「また、そんなことしてぇ」・・みたいな。

「ひとのせいにするなんて良くない」こんなキメツケが自分から剥がれた後、

誰かが他人を「ひとのせいにして!」と批判しているのを見た時に、

「そんなことしたってダメなんだけどな」・・

・・みたいな批判的見方をしてる自分に気がついたことがあった。

ちょっと前の自分と同じ姿をしているその人を

干渉しようとしている自分に気づいた。

批判しても、嘲笑っても、干渉しても、その人は変わらない。

そういう目の中では変われない。

ううーん、これも量子メカニズム通りだなぁ。

「傷つきやすい」

2012-02-23 10:35:02 | ひとの幸福
小さな子供が会ったことのない人の前で人見知り(多分)して、

母親の影に隠れている。

人見知りされた若い傷つき易い人はその行為を見て、

「心が傷付いた」と感じたと後で話してた。

子供のその行為を「自分を拒絶している」と、謂わば、

否定されたように受け取ったのではないかと思われる。

子供は多分知らない人に対しての不安感の表れだった・・

ただそういうことじゃなかったのかと思うんだけど・・・


傷つき易い、という言葉は繊細な、感受性の鋭い、というと、

世間ではなんかカッコイイみたいなイメージもあるように感じることあるけど、

ただの勘違いも多いだろうな。