京都ホリスティックアロマセラピストてんてんの ~幸せの風日記~

生きることは愉しいことヽ(^。^)ノ~起こること・・すべては愛~

なんの因果か・・・

2008-02-05 16:33:10 | てんてんお笑い伝説

先日ブログに書かせていただいた「てんてん台車で運ばれる事件」を読んでくださった

皆々様から「椅子から落ちそうになるくらい笑った~」とか

「PC前でひーひーと 笑ってしまいました~」とか思わぬ反響をいただきまして、

てんてんのドジ話でそんだけ 笑ってもらえて光栄です。

・・・というわけで調子に乗った、てんてんはもうひとつの最強ネタを公表することにしました。

でも・・これを書いたら一般の皆々さまから

「この人は本当にアロマセラピストなんだろうか・・」

と不安を与えてしまうかもしれないけれど、あくまでもこれは数十年前のお話・・。

ご愛嬌・ご愛嬌(^∇^*)*^∇^)・・とういうことで失礼をお許しくださいませ。

実はこの話のテーマもまたまた「ザ!我慢」 

でも我慢する つもりはなかったのに、この間のブログで書かせてもらったとおり

てんてんのあまりにも 計画性のなさが生み出した、

まさに今世紀最大の大悲劇となったのでした。

あれも今からかれこれ21年前・・てんてんピチピチの19歳。

なんでもすぐに影響されてしまうてんてんは当時見た「私をスキーに連れてって」

という 映画を見終えた瞬間に「よし!スキーやろう!」っと突如思い立ったのでした。

もっぱらマイゲレンデは比叡山の人口スキー場。

いつか長野県の本物の雪で思う存分滑ってみたいわ~!!

そんな夢をいだきながら 週末仕事帰りに一人でスキー板を背負って

叡山電鉄に乗って比叡山でひたすら滑る・・

というのがもっぱらてんてんの花金(古い?)の過ごし方だった。

そんなある日、高校時代の友達が野沢スキー場の激安ツアーを見つけてくれて

とうとう夢にまで見た長野県スキーデビューが決まったのだ。

てんてんはそれまで修学旅行くらい しか旅行に行ったことがなかった。

いつもなにも考えてない全く計画性のないてんてんはただ野沢温泉スキー場で

おもいっきり滑れる~~という浮かれぽんちのままツアーに参加したのだ。

初体験の夜行バス・・。なんだかちょっぴち大人になった気分(うきうき~わくわく~)

その日は朝からずっと雪が降り続いていた。

それでも順調に走り続けるバス・・・。 翌朝バスの中で目を覚ますともうそこは銀世界!!

すご~~い!!もう少しでこんなパウダースノーの上を滑れるんだぁ~~

ボーゲンでもきゅっ!って止まれるんだぁ~~。

てんてんの頭の中にはゆーみんの「ブリザ~ド♪Ohブリザ~ド♪」が流れ、

この日の為に買ったエレッセのスキーウェアとヤマハのスキー板に原田知世さんが

映画でかけていた白のサングラスをかけたてんてんがボーゲンでかっこよく?

雪の上を滑っている図をニヤニヤと想像していたのだった。

「もうすぐやわぁ~うきうき~♪」

そしていよいよ最後のバスの休憩地点に着いた。(あれはどこのSAだったんだろう?)

運転手さんが、 「これで、最後の休憩になります。もう目的地まで休憩がありませんので、

みなさんトイレを済ませておいてくださいね。」 とアナウンスしてくださった。

けれどその時完全にうかれポンチになっていたてんてんは

「早く滑りたいよ~~♪」という気持ちが先走り

『トイレは大丈夫だからぁ~。それより早く運転手さん出発しようよ~。』

という気持ちで いっぱいだったのだ。

トイレ休憩が終わり、いざ野沢温泉に向けてしゅっぱ~つ!

てんてんの頭の中は更にゆ~みんの曲が軽快なリズムで鳴り続けている。

頭の中でまさに映画のヒロインになりきっていた。

それからしばらく経ってバスが山道に入った頃、急にバスの進むスピードが落ちてきた。

運転手さんより 「え~昨日の雪のせいでかなり渋滞しているようです。」とアナウンスが・・。

前をみると私達と同じようなスキーツアーのバスがずらーーーと並んでいる。

夜中の2時に出発したのに、もうお日様はけっこう高くまで上がっていた。

なかなかバスが前へ動こうとしない・・。

とろとろ・・とろとろ・・

当時乗り物が強いほうではなかっらてんてんもさすが少し疲れが出て

テンションが下がってきた。

とろとろ・・とろとろ・・

最後の休憩地点を出発して何分たったのだろう?

とろとろ・・とろとろ・・

さっきは「トイレは大丈夫~」と思っていたのに、

次第にちょっと雲行きが怪しい自然現象がてんてんの身体の中で起こり始めていた。

とろとろ・・とろとろ・・

ちょっと苦しくなってきたので運転手さんに「あの・・あとどれくらいかかりますか?」と

尋ねると 「いやぁ~わからんなぁ~。かなり渋滞してるからなぁ~。」

「ほんまやったらあと1時間少々で着く予定なんやけど、検討もつかへんわ。」と

言われたのだ。

「そうですか・・(しょぼん)」

『さっき、休憩のときちゃんとトイレ行っとけばよかったよ~ん。(とほほ)』

後悔先に立たず・・。

そしてそれから1時間ほどが過ぎた。

ちょっとほんとに手が黄色くなってきそうな勢いだった。

友達も「たけちゃん(てんてんの昔のあだ名)大丈夫かぁ?」と心配してくれた。

そしてこれまたお約束の脂汗がとうとう滲んできてしまったのだ。

「あかん・・もうあかん・・限界・・我慢できひん。」 でも外はただの山道・・。

トイレなんてどこにもない。あるはずがない。

・・・ふと窓の外を見たとき、山道の下のほうに何か小屋らしきものが目に入ったのだ。

てんてんは「あ!あそこにトイレがあるに違いない!」と確信したのだった。

その小屋がてんてんには光って見えたのだ。

思わず、運転手さんのところに駆け寄り

「運転手さん、すみませんけど降ろしてもらえませんか?

どうしてもトイレ我慢 できなくて、あそこの小屋みたいなところでさせてもらってくるので・・」と

訴えたのだった。

運転手さんはもう困ったなぁ~という顔をしながら、

「でも、ここでバスを止めておくわけにはいかへんよ。後ろもつまってるし、

まぁ、これだけ渋滞しているからそんなに前には進まへんと思うけど

バスはこのまま走るから後で追っかけてきてな。」とちょっと冷たく言い放たれ のだった。

それでもてんてんは「やっとトイレができる~」という喜びで

「かまいません!後で追っかけますからここで降ろしてください。」と

目を輝かせて言ったのだった。

友達は「ほんまたけちゃん、大丈夫かぁ?あんなところにトイレあるんかなぁ?」と

すごく心配してくれたけど、どこからその自信が湧いてくるのか

「絶対トイレあるよ!大丈夫!ちゃんと戻ってくるからなぁ。」と言い放って

一目散にバスを飛び降り、目的の小屋に向かってまっしぐらに走っていったのだった。

てんてんはあまりにも無謀だった。

雪国をあまりにも甘く見ていたのだった。

あまりにもなんにも考えなさすぎだった。

そこは雪国の山の中。

鼻息荒く喜びいさんでその小屋めがけて一目散に走っていくと・・

「ズボっっっ!!ズボ!ズボ!ズボォ~」   「ひえ~~~!!」

いったいなにが起こったのか一瞬理解できなかったのだが目の前が真っ白になった。

これは比喩表現ではなく、本当に真っ白になったのだ。

なんとてんてんはすっぽりと身体まるごと雪の中に埋まってしまったのだった。

何も見えない・・。なんでこんなことに・・。 とりあえず必死で雪をかきわけた。

それはまるで平泳ぎをするかのように・・・。

ちょっと命の危険を感じた・・。

こんな雪は生まれて初めての体験だったから・・。

けれど、人間って本当にすごい!

目的がしっかりと定まっていれば少しの恐怖も おしのけて

目的に向かって進もうとするのだから・・。

これが人間の未知なる隠された力なのか・・・。

てんてんは雪の中を平泳ぎ状態で小屋のほうにむかって必死で泳ぎ?続けた。

雪国をかなり甘く見ていたてんてんは靴はただの運動靴だった。

ズボンはジーパンだった。

それでもひたすらトイレを求めて死に物狂いで雪をかきわけた。

そしてとうとう目的地についたのだった。

「やったぁ~~!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その小屋は・・・・・・・・・・その小屋は・・・・・・・・・・・ただの小屋だった~。

トイレなんてどこにもない。

「がび~~ん。」 「め・めまいが・・。」

トイレをしたいうえに全身雪だらけになってしまったてんてんの身体は冷え切り

ここでバスに帰ることなんてできない。

せっかくここまできたんだから・・・ 19歳花のぴちぴちてんてん・・・・

恥ずかしいけどそんなこと言ってられない・・。

勇気を振り絞ってもうここでするしかないか・・と今世紀最大の覚悟を決めた。

そして周りに人がいないか確かめようとくるり! と後方を振り向いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

な・なんと見上げたその方向にはスキーツアーのバスが渋滞で何台も何台もつらなり

しかもバスに乗っている人達がてんてんを不思議そう~な顔で見下ろしているではないか・・

なんとも冷たい視線があそこにも、ここにも・・・。

「う・うそ・・・」(ちらり~鼻から豆乳~♪)(←ベートベンの運命でお願いします。)

雪の中を必死で泳いでいたてんてんはバスからかなり遠いところまでやってきたように

思い込んでいたのだけれど、実はあのバスの渋滞列からさほど距離的には

進んでいなかったのだ。

「こ・これではなんぼこの私でも無理や・・。」「なってこったぁ~。」

さすがのてんてんもあきらめる以外他はなかった。

そして自分で泳いでかきわけてきた道を後戻りしていったのだ。

やっとバスの列に辿りついたと思ったら今度は自分が乗っていた

バスが前のほうに進んだみたいでわからない。

ここでも全く計画性のない、無謀なてんてんはバスを降りるとき、

バスの名前も、運転手さんの顔も、ツアーの名前も何も確認しなかったのだ。

『だぁーーーーーーーーー』(←脱力感の音)

空は青く澄み渡り、気温もぐんぐん上昇中~。

てんてんの身体中についた雪が溶け始め全身がびちょびちょになってきた。

そして重たい足をひきずりながら自分の乗っていたバスを求めて山道を

ひたすら駆け上がった。

相変わらず他のバスの乗っている皆々様の視線が痛い・・。

『いったいあの人は何をしているのだろう?』と・・・突きさす突きさす痛い視線。

そりゃそうだろう。そう思うのが当然だろう・・。

冷たい視線を全身に浴びながら、てんてんはゼーゼーハーハーとバスを探した。

バスの中から友達が私をみつけてくれて、「たけちゃ~ん、ここ!ここ!」と呼んでくれ、

やっと無事バスに乗り込むことができた。

運転手さん:「トイレできたか?」

てんてん:「いえ・・あそこにはトイレありませんでした。」

運転手さん:「そらないやろ。気の毒にな・・。」とやっぱり冷たく言われた。

友達は「たけちゃ~ん、あんたほんまに大丈夫か~~」

「でもたけちゃん、あんたちょっと怖い・・」と

友達にも私の無謀な行動を怖がられてしまったのだ。

でもその時のてんてんはそんなことはどうでもよかった。

ひたすらに・・ひたすらに・・身体の中が、「○○っ○」で充満しそうだった。

いや・・・もう身体から今にも溢れそうだった。

あのままバスの乗っていれば、服もこんなにびちょびちょにならずに済んだのに・・。

あれだけ長い上り坂を上る必要もなかったのに・・。

なんの因果か、、、、なんでこんな思いをしなくてはいけなかったのか・・・。

てんてんはただただ震えていたのだった。寒さにではない・・。

もう、黄色どころの話ではない。顔中、紫になっていたと思う。

多分、限界を超えてしまったのだと思う。

昔、札幌に住んでいる頃ある人から人間の脳波について教えてもらったことがる。

脳はリラックスするとα波という赤色の脳波がでるそうなのだ。

そしてその上をいくのが「θ波」といってこれはもう瞑想状態・こん睡状態の脳波に

なっているそうなのだ。

その色が紫・・。 その時のてんてんはまさにこのこん睡状態だった。

何も考えられない。息もどうやってしているのかわからない。

正座をがまんした事件のときは目の前が黄色だったけれど、

確かにこの時、目の前は紫だった。

バスの揺れになるべく身体が揺れないように、身体を硬直させた・・。

それからどれくらい時間が経ったのだろう・・。

てんてんはもう完全に瞑想状態だったと思う。

その時間の記憶が全くないのだ。

そしてあれから2時間という時間が過ぎていた。

実に「もよおし」始めて、3時間という信じられない時間が流れていたのだった。

時刻は正午になろうとしているときやっとバスが目的地野沢温泉に到着したのだった。

もうてんてんには走る気力も残っていなかった。

紫色の顔をしたてんてんは(←友達の証言による)ヨタヨタとトイレめざして歩いた。

目的達成・・。

あの時の安堵感・・あの時のやすらぎ・・あの時の幸福感・・ あの解放感・・。

もうどのように表現していいかわからない。

あの出来事はてんてんにとって今もなお癒されることなくトラウマとして残っている。

アロマの研修旅行でも長野県に行くことがたびたびあるのだが、

トイレはしたく なくても必ず降りるようにしている。

そして研修中でも少しでももよおしたら、お話されている方には大変申し訳 ないのだけど

絶対我慢せずに席を立たせていただいている。

その昔、ある人に「講義中にトイレに席を立つ人は集中力がないからだ。」と

注意されたことがあったけれど、もうどんな注意されてもなんと言われても

てんてんは我慢しないのだった。

あんな苦しい思いはもう2度としたくない。

「送ったものは必ず返ってくる・・」というエネルギーの法則をアロマのレッスンでも

度々お話させていただくことがある。

なぜあの時てんてんはあんなにも苦しい思いをしなければならなかったのか?

前世で誰かにひどい我慢を強いてしまったことがあるのか?

いや・・そんな特別なことではない。

ただただ、自分の全くの計画性のなさ、過信が生み出した自業自得の出来事だっただけだ。

しかし、てんてんは前回の「正座事件」、今回の「スキー事件」のみならず

まだまだこんな痛い体験をたくさんしている。

やっぱり前世は悪代官だったのかもしれない。

だからこうやっていっぱいいっぱい痛い目にあってその時の悪事を

自らの身体で解消しているのかもしれない。

けなげなてんてんの魂だ・・。(・・って勝手に想っているだけ)

昔は悪代官だったてんてんも(←しつこいようだけど想像)今や人の癒しのお手伝いを

させていただくセラピストというお仕事をしているなんて。。。

人はやっぱり変われるものだ・・とまたここでも確信。

しかし、いつかこのトラウマは解消されるのだろうか・・。

トラウマ?そんなかっこいいものではない。

自分の思うように生きることはとっても大切だけど、もうちょっとだけ計画性も持とうね・・。

てんてんちゃん。 はい・・・。

今日もまた長々と失礼いたしました。

コメント